第103回インディ500決勝に向けた8回目のプラクティス走行が、5月20日月曜にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ（IMS）で行われ、先日の予選でポールポジションを獲得したシモン・パジェノーが時速228.441マイル（367.640km/h）で最速。2番手にジョセフ・ニューガーデンが続き、チーム・ペンスキーの2台がトップを独占した。

「大勢が走行する中で走れて本当に有益だった」とパジェノー。「セッション終盤は実際のレースみたいな状況だったよ。全て予定通りに進める事が出来たし楽しかった。クルマの挙動が確認できたし良いセッションになったと思う」

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グリッド争いも終わった事で、各チームはハイダウンフォース仕様のパッケージへとチェンジ。レースを見据えたセットアップ作業に取り組んだ。この日は大きな事故もなく、2時間のセッションはノンストップで行われた。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は時速226.017マイルで22番手。この日の最多周回となる98ラップを走り込み、決勝レースに向けて有意義な一日を過ごした。

「充実した一日になったと思います。今日はパック（集団）の中でかなり走り込めた事もあり、学びの多い一日でした。また、今日は本当に涼しいコンディションだったため、前のクルマについていく事が出来ました。カーブ・デイの前にやらなければならない事がまだ幾つかありますが、今日はかなり有益なデータを集められたと思います」

「コンディション的には、先週始めの3日間にかなり似通っていたように思いますが、今週末がこれほど寒くなるとは思えませんし、そうなれば誰もがパックの中での走行を強いられることになると思います。気温が高くなるとフィールドが分断されるはずですので、そうなれば僕らに有利な状況になると思います。チャンスはあると思いますが、もう少し頑張らなければならない状況です」

© Indycar、スコット・ディクソンは4番手につけた

ペンスキーの2台に続いたのは、フェルナンド・アロンソを破りラストロー・シュートアウトで最後の3グリッドを手にしたジェームズ・ヒンチクリフ。4番手にはチップ・ガナッシ・レーシングのスコット・ディクソンが続いた。

プラクティス走行は今日で一区切りとなり、21日と22日はオフ・デー。予選を突破した33名のドライバーは、毎年恒例メディア・ツアーのために全米18の都市に向かいプロモーションを行う。佐藤琢磨はオハイオ州コロンバスへと飛ぶ。

23日にインディ・ライツの予選が行われた後、33名のドライバーは翌24日金曜「カーブデイ」でインディ500決勝レース前最後のプラクティスに挑む。