セント・ピーターズバーグの市街地コースを走るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年4月23日ファイアストンGPにて
Courtesy Of Indycar

インディカー第2戦予選:ハータが5度目のPP…佐藤琢磨は厳しい結果に「タフなレース」を覚悟

  • Published: Updated:

アレックス・パロウが初優勝を飾った開幕バーバーから1週間。2021年NTTインディカー・シリーズ第2戦ファイアストンGP予選が4月24日(土)に行われ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)がキャリア通算5度目のポールポジションを獲得した。

舞台となるのはフロリダ州セント・ピーターズバーグのダウンタウンにあるアルバート・ウィット空港の滑走路を含む1.8マイル、14ターンの仮設ストリート・サーキットだ。18回目のシリーズ開催を迎える。

2021年4月23日ファイアストンGP予選でポールポジションを獲得したアンドレッティ・オートスポーツのコルトン・ハータCourtesy Of Indycar

2021年4月23日ファイアストンGP予選でポールポジションを獲得したアンドレッティ・オートスポーツのコルトン・ハータ

ハータと共にフロントロウ2番グリッドに並ぶのはジャック・ハーベイ(メイヤーシャンク)。昨年のウィナーであり、先週の開幕戦で1周目にクラッシュを喫したジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が3番手という結果となった。

2014年のポールシッターである佐藤琢磨(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)はQ1敗退を喫して15番手と厳しい結果に終わった。

「次のセグメントまで後コンマ2秒が必要で、少しフラストレーションの溜まる予選でした」と佐藤琢磨。

「あらゆる事を試してみましたが、少しスピードが足りませんでした。明日の午前中にウォームアップがありますので、もう少し改善できればと思っています。厳しい予選でした」

決勝については「タフなレースになるのではと思っています」とコメント。戦略を駆使してポジションアップを狙う。

セッションに向けて準備するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年4月23日セント・ピーターズバーグでのファイアストンGPにてCourtesy Of Indycar

セッションに向けて準備するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年4月23日セント・ピーターズバーグでのファイアストンGPにて

セント・ピーターズバーグでの初優勝を狙うシリーズ通算50勝のスコット・ディクソン(チップ・ガナッシ)は第2ラウンドで敗退し8番手。これまでにセント・ピーターズバーグで圧倒的な速さを発揮してきたウィル・パワー(チーム・ペンスキー)はスピンを喫してQ1突破ならず20番手に留まった。

チーム・ペンスキーは過去14回大会の中で10回のポールポジションを獲得しているが、その内の9回はパワーだ。パワーは近代インディカー史における最速予選ランナーであり、通算62回のポールポジションは伝説的英雄マリオ・アンドレッティが記録した史上最多67回に後5回と迫っているものの、今回は奮わなかった。

ファイアストンGPのレース周回数は100周(181マイル)で、プッシュ・トゥ・パスは各ドライバー計150秒、1回につき最大15秒の使用が許可される。ただしスタート及びリスタート時に使用する事はできない。

全車が第4世代シャシー、ダラーラIR12を使用し、シボレーまたはホンダエンジンを搭載してファイアストンタイヤを履く。ファイアストンは各車にプライマリー6セット、オルタネート4セット、ルーキー用にプラクティス1セットを供給する。

レースは日本時間25日(日)25時より開始される。日本ではGAORA SPORTSが生中継する。視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。

2021年:ファイアストンGP 予選結果

Pos. Driver Time / Gap Session
1 コルトン・ハータ
Andretti
01:00.3210
+ 0.0000
Fast Six
2 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
01:00.5709
+ 0.2499
Fast Six
3 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
01:00.6078
+ 0.2868
Fast Six
4 シモン・パジェノー
Team Penske
01:00.6353
+ 0.3143
Fast Six
5 セバスチャン・ブルデー
A.J. Foyt
01:01.0017
+ 0.6807
Fast Six
6 パトリシオ・オワード
McLaren SP
01:01.0799
+ 0.7589
Fast Six
7 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
01:00.4858
+ 0.1648
Round 2
8 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
01:00.4997
+ 0.1787
Round 2
9 グレアム・レイホール
RLL Racing
01:00.5678
+ 0.2468
Round 2
10 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
01:00.6220
+ 0.3010
Round 2
11 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
01:00.6476
+ 0.3266
Round 2
12 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
01:00.8671
+ 0.5461
Round 2
13 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
01:00.8524
+ 0.5314
Round 1-1
14 スコット・マクラフラン
Team Penske
01:00.7044
+ 0.3834
Round 1-2
15 佐藤琢磨
RLL Racing
01:00.9167
+ 0.5957
Round 1-1
16 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
01:00.7058
+ 0.3848
Round 1-2
17 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
01:00.9569
+ 0.6359
Round 1-1
18 ロマン・グロージャン
Dale Coyne
01:00.8127
+ 0.4917
Round 1-2
19 コナー・デイリー
Ed Carpenter
01:01.4220
+ 1.1010
Round 1-1
20 ウィル・パワー
Team Penske
01:01.1140
+ 0.7930
Round 1-2
21 エド・ジョーンズ
Dale Coyne
01:01.4453
+ 1.1243
Round 1-1
22 マックス・チルトン
Carlin
01:01.5065
+ 1.1855
Round 1-2
23 ジミー・ジョンソン
Chip Ganassi
01:01.8364
+ 1.5154
Round 1-1
24 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
01:02.3396
+ 2.0186
Round 1-2