2018インディアナポリス最終ソノマを走るレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨
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INDYCAR 最終戦ソノマ:ディクソンが5度目のタイトルを獲得!琢磨は白煙を吹きリタイヤ「トップ6は確実だったのに…」

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インディカー・シリーズ第17戦ソノマの決勝レースが現地9月17日(日)に行われ、ポールシッターのライアン・ハンター=レイ(Andretti)が危なげないレース運びでポール・トゥ・ウイン。ポイントリーダーのスコット・ディクソン(Chip Ganassi)は2位でフィニッシュし、通算5度目のタイトルを獲得した。

予選12番手の佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)はレース開始直後から印象的な速さを見せ、オーバーテイクを重ねて序盤に7番手にまで浮上。14周目にピット・インして14番手でコースに復帰した。だがその直後の16周目、突如マシン後部から大量の白煙を吹きトラブルに見舞われた。

惰性でガレージまで帰ってくるも続行叶わず、そのままマシンを降りリタイヤを喫した。原因は明らかにされていないものの、エンジンのタービンブローとみられる。

「途中までは良かったと思います」と佐藤琢磨。9シーズン目のインディカー・シリーズに挑んだ琢磨は、351ポイントを獲得しランキング12位が確定。レイホールとの契約更新発表直後に行われた不運なダブルポイントレースを振り返った。

「スタートの混乱を上手く抜け出して、トラック上でオーバーテイクを重ねてポジション三つあげる事が出来ました。チームメイトと二人揃って戦略も一緒だったんですが、一時は6位と7位を走っておりとても良い流れでした」

「追い抜けそうではあったのですが、相手はチームメイトですので、やり合っても仕方ありませんので前を譲りました。結果的に僕の方はメカニカルトラブルでリタイアとなりましたが、そのままレースを続けられればトップ6でのフィニッシュは確実だったと思います」

「ダブルポイントのレースだっただけにリタイヤは残念ですが、来年また頑張っていきたいと思います。シーズン中のシート発表はインディカーに来て初めてだと思います。チームは素晴らしい環境を整えてくれているし、プログラムも良い感じですし、チームメイトのグラハム(レイホール)との関係も良いし、休みを経て来年に向けて準備をしていくのが楽しみです」

「シーズン中盤までは厳しいレースが続きましたが徐々にパフォーマンスも上がってきて、前戦ポートランドで遂に優勝という素晴らしい結果を上げる事が出来ました。この良い流れを来年につなげていければと思っています」

インディカー第17戦ソノマ決勝順位結果

Pos. Start Driver Team
1 1 ライアン・ハンター=レイ Andretti
2 2 スコット・ディクソン Chip Ganassi
3 7 ウィル・パワー Team Penske
4 8 シモン・パジェノー Team Penske
5 4 マルコ・アンドレッティ Andretti
6 11 セバスチャン・ブルデー Dale Coyne
7 6 アレキサンダー・ロッシ Andretti
8 3 ジョセフ・ニューガーデン Team Penske
9 5 パトリシア・オワード Harding Racing
10 14 エド・ジョーンズ Chip Ganassi
11 20 サンティーノ・フェルッチ Dale Coyne
12 18 トニー・カナーン AJ Foyt
13 25 ジョーダン・キング Ed Carpenter
14 10 ザック・ビーチ Andretti
15 15 ジェームズ・ヒンチクリフ Schmidt Peterson
16 13 ピエトロ・フィッティパルディ Dale Coyne
17 16 ジャック・ハーベイ Schmidt Peterson
18 22 カルロス・ムニョス Schmidt Peterson
19 23 マテウス・レイスト AJ Foyt
20 19 コルトン・ヘルタ Harding Racing
21 21 マックス・チルトン Carlin
22 24 チャーリー・キンボール Carlin
23 9 グラハム・レイホール Rahal
24 17 スペンサー・ピゴット Ed Carpenter
25 12 佐藤琢磨 Rahal