2018年インディ500予選初日に臨んだ佐藤琢磨とレイホール・レターマン・ラニガン・レーシング
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佐藤琢磨、2019年もインディカー参戦を継続!レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングとの契約を更新

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レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL Racing)は最終戦ソノマを3時間後に控えた2018年9月17日、佐藤琢磨との契約更新を発表。キャリア3勝を誇る2017年のインディ500ウィナーが、2019年も引き続きグラハム・レイホールと共にRLLから米インディカー・シリーズに挑戦する事が明らかとなった。

2010年よりF1からインディカーへと戦いの舞台を移した琢磨は、2012年にRLL Racingに移籍。翌2013年にA.J.フォイト・エンタープライズとの契約にサインすると第3戦ロングビーチで日本人ドライバーとして初優勝を果たした。4シーズンをAJフォイトで過ごした後、2017年にアンドレッティ・オートスポーツに移籍。第101回インディアナポリス500をアジア人として初制覇。偉業を達成した。

2018年は古巣RLL Racingに復帰。9月3日に開催された第16戦ポートランドで予選20番手からの逆転優勝を披露。キャリア通算3勝目を上げた。来季参戦が決定した事で、琢磨は来年インディカー・シリーズで10シーズン目を迎える事になる。

「2019年もRLL Racingに在籍できることをとても喜んでいます」と琢磨。「ボビーとデイヴィド(・レターマン)、そしてマイク(・ラニガン)が協力しあい、僕のために素晴らしいチームと最高の環境を用意してくれました。グレアムと僕がレースで優勝争いができるような体制ができると信じていますし、チャンピオンシップでも好成績が残せると思います。これ以上、嬉しいことはありません」

RLL Racing共同オーナーのボビー・レイホールは、琢磨の起用継続によって2019年シーズンはより多くの勝利が期待できるとの声明を発表した。

「琢磨との契約を更新できてとても嬉しい。RLL Racingで走っている時もそうでないときも、彼は常にチームの人気者だった。来シーズンもチームに在籍してくれることを特別な気持ちで受け止めている。我々は琢磨といくつかの成功を収めているが、今後さらに多くの勝利を手にする可能性は高く、これまで以上に上位フィニッシュできると確信している」

「チームは琢磨を中心にして一致団結しており、シーズンが進むにつれて琢磨を担当するスタッフの仕事の水準は向上し、その進歩が結実したのがポートランドだった。2019年に向けてチーム内の士気はより高まっており、これまで以上の勝利とより良い成績を期待している」

直後に行われた最終戦ソノマを12番グリッドからスタートした琢磨は、順調に順位を上げ走行を続けていたものの、序盤にエンジンブローのマシントラブルに見舞われ、残念ながらリタイヤを喫する形でシーズンを締め括った。