表彰台に上がったコルトン・ハータ、アレクサンダー・ロッシ、ライアン・ハンター=レイ、2020年インディカー・シリーズ第11戦ミッドオハイオ レース2
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インディカー第11戦ミッドオハイオ Race2 決勝:アンドレッティ勢が表彰台独占、佐藤琢磨はこの日も奮わず「戦略が不発」

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2020年NTTインディカー・シリーズ第11戦ホンダ・インディ200のレース2が、オハイオ州現地9月13日にミッドオハイオ・スポーツカーコースで行われ、コルトン・ハータ(アンドレッティ・オートスポーツ)がキャリア3勝目を挙げた。

ポールポジションからスタートしたハータは、75周のレースの内の57周をリード。チームメイトのアレクサンダー・ロッシを1.3826秒差で下して表彰台の頂点に立った。3位にはライアン・ハンター=レイが続き、アンドレッティ・オートスポーツ勢が表彰台を独占する結果となった。アンドレッティ勢の優勝は、2019年6月のロード・アメリカでのロッシ以来初。

アンドレッティ3人組の後ろには、佐藤琢磨のチームメイトでありオハイオ出身のグレアム・レイホール(レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング)が4位で続き、マーカス・エリクソン(チップ・ガナッシ・レーシング)が5位に続いた。

2020年インディカー・シリーズ第11戦ミッドオハイオ レース2 スタート直後の様子
© Indycar / 2020年インディカー・シリーズ第11戦ミッドオハイオ レース2 スタート直後の様子

レース1はノーコーションであったが、レース2はグリーンフラッグ直後にフルコースイエローが導入される波乱のスタートとなった。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、前日のレース1に続き予選で下位に沈み、22番手からの巻き返しを図った。

コースアウトしたサンティノ・フェルッチがコースに戻る際にフェリックス・ローゼンクビストとアレックス・パロウを巻き込み、3台がクラッシュを喫した。フェルッチは生き残り14位でフィニッシュしたが、被害を被った2台はリタイヤを強いられた。フェルッチにはペナルティが科せられ、最後尾からのリスタートが命じられた。

2度目のコーションは16周目。ダルトン・ケレットが単独コースオフを喫した。各車一斉にピットストップに動いたものの、佐藤琢磨とマルコ・アンドレッティのみステイアウトを選択。レースは20周目にリスタートを迎え、先頭を行く佐藤琢磨は16周のリードラップを築いたものの、シーケンスの違いを活かす事はできずに18位でレースを終えた。

「2回目のイエローで周りの皆がピットインした際に、戦略的に何か出来ないかと思い、ステイアウトする事にしました」と佐藤琢磨は語った。

「レースをリードして後続に5秒以上の差をつけることができましたが、残念な事に、2回目のシークエンスの後でピットに出入りするマシンの大渋滞に捕まってしまい、数秒を失ってしまいました。そして、すべてが終わった時には元の位置に戻っていました」

「残念な結果ですし、僕らにとってはタフな週末となりましたが、あの時は何か試してみる必要がありました」

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2020年インディカー・シリーズ第11戦ミッドオハイオ レース2
© Indycar / レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨

22周目にはポイントリーダーのスコット・ディクソンがターン1でミスを犯し、最後尾に転落するシーンがあった。ディクソンは3番手スタートのアドバンテージを活かせず10位に終わった。ランキング2位のジョセフ・ニューガーデンが8位でフィニッシュした事で、両者のポイント差は72に縮まった。

2020年のNTTインディカー・シリーズも残り3戦。次のイベントは、2.439マイルのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)のロードコースで開催される10月2日・3日のダブルヘッダーとなる。

コース外に飛び出たパトリシオ・オワード、2020年インディカー・シリーズ第11戦ミッドオハイオ レース2
© Indycar / コース外に飛び出たパトリシオ・オワード

第11戦ミッドオハイオ Race2 決勝順位結果

Pos. Start Driver Gap
1 1 コルトン・ハータ
Andretti
–.—-
2 10 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
1.3826
3 8 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
2.4965
4 12 グレアム・レイホール
RLL Racing
3.0853
5 15 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
9.9175
6 6 シモン・パジェノー
Team Penske
14.1918
7 17 ウィル・パワー
Team Penske
15.3292
8 9 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
17.2532
9 21 パトリシオ・オワード
McLaren SP
22.9474
10 3 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
30.5093
11 11 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
31.7181
12 19 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
36.7526
13 18 マックス・チルトン
Carlin
37.6521
14 2 サンティノ・フェルッチ
Dale Coyne
46.5834
15 14 オリバー・アスキュー
McLaren SP
47.3665
16 16 コナー・デイリー
Ed Carpenter
1:00.7058
17 13 ザック・ビーチ
Andretti
1:02.6716
18 22 佐藤琢磨
RLL Racing
1:05.2570
19 23 チャーリー・キンボール
A.J. Foyt
1:06.2089
20 7 マルコ・アンドレッティ
Andretti
1 lap
21 20 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
4 lap
22 5 フェリックス・ローゼンクビスト
Chip Ganassi
71 lap
23 4 アレックス・パロウ
Dale Coyne
73 lap

2020年のインディカー・シリーズは、例年通りCS放送のGAORA SPORTSで生放送される。視聴には「スカパー!」の他、ケーブルテレビの「J:COM」や光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。

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