インディカー:7度のNASCAR王者ジミー・ジョンソンがチップ・ガナッシと契約
NASCARカップシリーズの7度のチャンピオンであるジミー・ジョンソンがチップ・ガナッシ・レーシングと契約し、ロード及びストリートのフルカレンダーで2021年と2022年のインディカー・シリーズ参戦を目指す事になった。
歴代6位となるカップシリーズ83勝を誇る生ける伝説ジョンソンは、今季末でフルタイムでのNASCARキャリアに幕を下ろすが、次の挑戦として米国最高峰のオープン・ホイール・シリーズを考えており、これに焦点を絞っている。
カルフォルニア州出身の44歳は、オースティンで行われた2020年のプレシーズンテストを観戦した後、7月下旬にチップ・ガナッシ・レーシングと共にインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(IMS)のロードコースでテストを実施。インディカーマシンをドライブするという幼少期からの夢を叶えた。
チップ・ガナッシ・レーシングは今季より、5度のシリーズチャンピオンであるスコット・ディクソンとフェリックス・ローゼンクビストのラインナップに加えて、元F1ドライバーのマーカス・エリクソンを起用。2台体制から3台体制に拡充したばかりであり、仮にジョンソンが加わる事になれば、チームは4台体制の大御所となる。
チームオーナーのチップ・ガナッシはインディカー公式サイトとのインタビューの中で「ジミーとスコットを組ませることは大きなチャンスになる。目下の目標は、翌年以降の数シーズンでジミーを走らせる事だ。パートナーシップを締結する事で、目標を現実に変えるための財政基盤を築く事が重要だと考えた。彼のような優秀なチャンピオンがいれば、チームはより成長できるはずだ」と語った。
ジョンソンとチームは今回のパートナーシップ締結を公にすることで、2年間に渡るインディカープログラムに必要な資金を調達したい考えだ。現時点では参戦が正式に決定したわけではなく、スポンサーが集まらない場合、計画が水に流れる可能性もある。
なおジョンソンはインディカー・シリーズの他に、オフロードレースやル・マン24時間レースを視野に入れている事を明かしている。