チーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にて
Courtesy Of INDYCAR

インディカー第10戦ミッドオハイオ《予選》:ニューガーデンが3戦連続ポール、佐藤琢磨は苦境脱せず「少し悔しい」

  • Published:

2021 NTTインディカー・シリーズ第10戦ホンダ・インディ200の公式予選が7月3日(土)にオハイオ州レキシントンのミッドオハイオ・スポーツカーコースで行われ、ジョセフ・ニューガーデン(チーム・ペンスキー)が1分06秒6739を記録。デトロイトでの第2レースとロード・アメリカに続く3戦連続のポールポジションを獲得した。

この日は1971年のチーム・ペンスキーにとってのインディカー初優勝(ポコノ・レースウェイでマーク・ダナヒューが勝利)から数えて50周年の記念日だった。ニューガーデンにとってはキャリア通算14回目のポールで、ミッドオハイオでは初の獲得となった。

ポールポジションを獲得したチーム・ペンスキーのジョセフ・ニューガーデン、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にてCourtesy Of INDYCAR

ポールポジションを獲得したジョセフ・ニューガーデン

ミッドオハイオでのポール・トゥ・ウインの確率は37.5%(37戦中15回)と高い。ニューガーデンは4日の決勝でチーム・ペンスキーにとっての今季初勝利、キャリア通算19回目の勝利を目指す事になる。

ニューガーデンに続く0.031秒差の2番手はコルトン・ハータで、3番手はマーカス・エリクソン、4番手はウィル・パワー、5番手にはミッドオハイオ過去6勝を誇るスコット・ディクソンが、そして6番手にはアレキサンダー・ロッシが続く結果となり、ファスト6はチーム・ペンスキー、アンドレッティ・オートスポーツ、そしてチップ・ガナッシの各2台が分け合う格好となった。

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にてCourtesy Of INDYCAR

佐藤琢磨、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にて

2回のプラクティスで共に後方に沈んだレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨は、予選でも巻き返す事ができずロマン・グロージャン(デイル・コイン)の一つ後方19番手に終わった。対して一貫してペースを刻んでいた僚友グレアム・レイホールは8番手につけた。

「少しフラストレーションが溜まる予選でした」と佐藤琢磨。

「例年通り今回もかなりの接戦となりましたが、残念ながらレッドタイヤでのペースを見出す事が出来ませんでした。ブラックタイヤの方は上手く機能していたのですが、レッドに履き替えても周りほど大きくゲインする事が出来ませんでした」

「ウォームアップを経て行われる決勝レースは昨年よりも周回数が5周長いので、それがチャンスに繋がればと思っています。速いレースカーを作り上げて明日のレースに臨みたいと思います」

レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの佐藤琢磨、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選Courtesy Of INDYCAR

佐藤琢磨、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選

予選1組目のセッションではジャック・ハーベイ(メイヤーシャンク)が最終ラップでスピンを喫し、ローカルイエローが出された。規約に従いハーベイのファステストラップは抹消され、ハーベイ及びスロー走行を強いられたシモン・パジェノー(チーム・ペンスキー)はラウンドオブ12への進出を逃し、それぞれ15番手と23番手からスタートする事となった。

28点差でポイントリーダーにつけるアレックス・パロウ(チップ・ガナッシ)はエリクソンに弾き出されてしまい、0.0384秒差でファスト6を逃す7番手に終わった。ランキング2位のパトリシオ・オワード(マクラーレンSP)は大幅な気温上昇に合わせ込めず、80周のレースを20番手からスタートする。

チップ・ガナッシのアレックス・パロウ、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にてCourtesy Of INDYCAR

チップ・ガナッシのアレックス・パロウ

怪我からの復帰を果たしたリーナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)とフェリックス・ローゼンクビスト(マクラーレンSP)は各々、11番手と13番手につけた。

デビュー戦を迎えるインディライツ出身のライアン・ノーマン(デイル・コイン)は、NASCARカップシリーズを7度制したジミー・ジョンソン(チップ・ガナッシ)と並んで13列目26番手からスタートする。

ライアン・ノーマン、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にてCourtesy Of INDYCAR

ライアン・ノーマン、2021年7月3日インディカー・シリーズ第10戦ミッドオハイオ予選にて

日本ではGAORA SPORTSが日本時間4日(日)深夜25時より決勝レースを生中継する。視聴には「スカパー!」の他、光回線を使った「ひかりTV」「auひかり」なら、面倒なアンテナ設置なしでインディカーを楽しむ事もできる。更に今季からはHulu ライブTVでもストリーミング配信される。

スカパー!で詳しく見てみる

Pos. Driver Time / Gap Session
1 ジョセフ・ニューガーデン
Team Penske
01:06.6739
+ 0.0000
Fast Six
2 コルトン・ハータ
Andretti
01:06.6770
+ 0.0031
Fast Six
3 マーカス・エリクソン
Chip Ganassi
01:07.0723
+ 0.3984
Fast Six
4 ウィル・パワー
Team Penske
01:07.1161
+ 0.4422
Fast Six
5 スコット・ディクソン
Chip Ganassi
01:07.1358
+ 0.4619
Fast Six
6 アレキサンダー・ロッシ
Andretti
01:07.2181
+ 0.5442
Fast Six
7 アレックス・パロウ
Chip Ganassi
01:06.4883
+ -0.1856
Round 2
8 グレアム・レイホール
RLL Racing
01:06.5946
+ -0.0793
Round 2
9 ジェームズ・ヒンチクリフ
Andretti
01:06.6134
+ -0.0605
Round 2
10 ライアン・ハンター=レイ
Andretti
01:06.7517
+ 0.0778
Round 2
11 リーナス・ヴィーケイ
Ed Carpenter
01:06.7671
+ 0.0932
Round 2
12 セバスチャン・ブルデー
A.J. Foyt
01:06.9232
+ 0.2493
Round 2
13 フェリックス・ローゼンクビスト
McLaren SP
01:06.7898
+ 0.1159
Round 1-1
14 スコット・マクラフラン
Team Penske
01:06.7313
+ 0.0574
Round 1-2
15 シモン・パジェノー
Team Penske
01:06.8437
+ 0.1698
Round 1-1
16 エド・ジョーンズ
Dale Coyne
01:06.7882
+ 0.1143
Round 1-2
17 マックス・チルトン
Carlin
01:06.8473
+ 0.1734
Round 1-1
18 ロマン・グロージャン
Dale Coyne
01:06.8642
+ 0.1903
Round 1-2
19 佐藤琢磨
RLL Racing
01:07.0951
+ 0.4212
Round 1-1
20 パトリシオ・オワード
McLaren SP
01:06.8679
+ 0.1940
Round 1-2
21 ダルトン・ケレット
A.J. Foyt
01:07.5866
+ 0.9127
Round 1-1
22 サンティノ・フェルッチ
RLL Racing
01:06.9254
+ 0.2515
Round 1-2
23 ジャック・ハーベイ
Meyer Shank
01:07.6740
+ 1.0001
Round 1-1
24 コナー・デイリー
Ed Carpenter
01:07.0704
+ 0.3965
Round 1-2
25 ジミー・ジョンソン
Chip Ganassi
01:08.4077
+ 1.7338
Round 1-1
26 ライアン・ノーマン
Dale Coyne
01:07.4714
+ 0.7975
Round 1-2