エンジニアと抱き合ってキャリア初のポールポジションを喜ぶレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

レッドブル・ホンダ、王者メルセデスを抑え初ポールポジション / F1ハンガリーGP《予選》結果とダイジェスト

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2019年FIA F1世界選手権 第12戦ハンガリーGP公式予選が、8月3日にハンガロリンクで行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが1分14秒572のコースレコードを樹立。F1参戦93戦目にして、キャリア初、オランダ人初となるポールポジションを獲得し、F1史上100人目のポールシッターとして歴史に名を刻んだ。

「信じられないよ!」とフェルスタッペン。「クルマは週末を通してずっと良いフィーリングだった。(ポールは)難しいとは思っていたけど、マシンが弾丸のような速さを発揮してくれた」

ホンダがポールポジションを獲得したのは、2006年にオーストラリアでジェンソン・バトンが獲得して以来初めて。実に13年ぶりの快挙となった。

2番手はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス。1000分の18秒差でフェルスタッペンに競り負けた。3番手には、0.197秒落ちでルイス・ハミルトンが続く結果となった。週末に先立ってハミルトンは「条件次第では、ホンダは既にパワーでメルセデスを上回っている」と語り、レッドブル・ホンダを警戒していた。

2019年F1ハンガリーGP予選でトップ3に並んだマックス・フェルスタッペン、バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン
© Getty Images / Red Bull Content Pool、予選トップ3に並んだマックス・フェルスタッペン、バルテリ・ボッタス、ルイス・ハミルトン

3チーム入り乱れてのポール争いが期待されたものの、実際に頂上決戦に絡んだのはトップ3ドライバーのみであった。フェラーリ勢はコンマ4秒遅れ、シャルル・ルクレールが4番手、セバスチャン・ベッテルが5番手に終わった。ピエール・ガスリーは6番手。チームメイトとのギャップはコンマ8秒にも達した。

午前のFP3では上空を雲が覆っていたものの、天候は次第に回復へと向かい、セッション中の降水確率は40%ながらも、午後のブタペスト上空には青空が広がった。決勝のスタートグリッドを決する争いは気温24.2℃、路面42.7℃、湿度52.5%、風速9.4kphのドライコンディションでスタート。熾烈な争いが繰り広げられた。

公式タイヤサプライヤーのピレリはハードにC2、ミディアムにC3、ソフトにC4コンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:ルクレールがクラッシュ

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1では、ルクレールが最終コーナー出口でリアを滑らせクラッシュ。マシン後方から壁に激突し、ウイング、ディフューザー周りにダメージを負った。幸いにも走行可能な状態ではあったため、ルクレールはそのままピットへと戻り、ガレージ内ではQ2に向けて修復作業が行われた。

すでに3番手タイムを記録していたため、ルクレールはQ1を無事に突破。チームは懸命の作業で以て、Q2開始までにクルマの修理が終わらせた。

改善著しいウィリアムズは、ジョージ・ラッセルが好タイムを記録。レーシングポイントの2台を上回り、キャリアベストとなる16番手を刻んでみせた。15番手ギリギリでQ1突破を果たしたロマン・グロージャン(Haas)とのギャップは僅かに1000分の53秒。今季ウィリアムズとしては、快挙とも言えるグリッドとなった。

ルノー勢は、ニコ・ヒュルケンベルグが12番手でQ2進出を果たしたものの、ダニエル・リカルドはトラフィックに捕まり18番手。涙を飲んだ。

なお、Q1ではアントニオ・ジョビナッツィ(Alfa Romeo)とランス・ストロール(Racing Point)が絡むインシデントが発生。レーススチュワードは予選後、ジョビナッツィが走行妨害をしたとして、3グリッド降格ペナルティーを科す裁定を下した。ジョビナッツィは予選14番手を獲得したものの、決勝では17番グリッドに降格となった。

ノックアウト

  • ジョージ・ラッセル
  • セルジオ・ペレス
  • ダニエル・リカルド
  • ランス・ストロール
  • ロバート・クビサ

予選Q2:ガスリー、 間一髪

5台が脱落し、残る15台のマシンが挑んだQ2では、決勝レースを見据えて、3強チームの全6台がミディアムタイヤでコースイン。ハミルトン、フェルスタッペン、ボッタス、ルクレール、ベッテルの5名はこの並びで順当にQ2突破を果たしたものの、ガスリーは9番手とギリギリ。間一髪でノックアウトを免れ、次のステージに駒を進めた。

1セット目のアタックを終えて、トロロッソ・ホンダ勢はアレックス・アルボンが11番手、ダニール・クビアトが12番手でノックアウトゾーン。Q3進出を目指して2セット目のアタックにかけたものの、10番手で突破したキミ・ライコネンにコンマ15秒届かず、アルボンが12番手、クビアトが13番手で敗退した。なお、両者のギャップは1000分の5秒と、ほぼ互角のパフォーマンスを示した。

ノックアウト

  • ニコ・ヒュルケンベルグ
  • アレックス・アルボン
  • ダニール・クビアト
  • アントニオ・ジョビナッツィ
  • ケビン・マグヌッセン

予選Q3:フェルスタッペン、圧巻のラップ

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、どこからともなく急に上空を雲が覆ったため、路面温度が42℃まで低下。メルセデスの2台が先陣を切る形で、戦いの火蓋が切って落とされた。

1セット目のアタックを終えてのトップ3は、唯一14秒台に入れ込んだフェルスタッペンを先頭に、ボッタス、ハミルトンの順に並び、フェラーリ勢がポール争いから脱落した。

ラストアタックでは、セクター1ではベッテルが、そしてセクター2ではボッタスが最速を刻んだものの、最終セクターで全体ベストを記録し、1周を通して速さをみせつけたフェルスタッペンが、自己ベストをコンマ5秒近く削り、念願のポールポジションを獲得した。

ミッドフィールドは、週末を通して一貫した速さを示してきたマクラーレン勢がトップ。ランド・ノリスが7番手、カルロス・サインツが8番手を獲得した。

F1ハンガリーグランプリ決勝レースは、日本時間4日(日)22時10分からスタート。1周4381mのハンガロリンクを70周する事でチャンピオンシップを争う。

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