F1ハンガリーGPでのマックス・フェルスタッペンの2位表彰台と喜ぶレッドブル・ホンダcopyright Getty Images / Red Bull Content Pool

ホンダF1、ギアボックス故障で一台失うも表彰台含むW入賞「PUとしても最大パワーでサポートできた」

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ホンダF1の現場統括責任者を務める田辺豊治テクニカル・ディレクターは7月19日(日)に行われたF1第3戦ハンガリーGP決勝を終えて、アルファタウリのピエール・ガスリーのリタイヤの原因がギアボックスにあった事を明かした上で、マックス・フェルスタッペンの2位表彰台を含むダブル入賞について「最大限のパワーを出し切ってサポートできた」と述べ、一定の満足感と手応えを伺わせた。

7番グリッドのフェルスタッペンは、レース前のレコノサンスラップ中に、ターン12で左フロントからタイヤバリアに衝突。スタート20分前というタイミングで、RB16のフロントウイングとサスペンションにダメージを負った。

出走できない可能性も十二分にあったが、張り詰めるような緊張感の中、メカニック達がグリッド上で懸命の修復に取り組み、残り30秒というギリギリのタイミングで無事にマシンを元通りに仕上げてみせた。

チームメンバーの頑張りに応えるべく、フェルスタッペンは好スタートを切って開始早々に3番手に浮上。その後はオーバーカットで2番手にポジションを上げると、チェッカーに向けて後ろから迫るバルテリ・ボッタスとのバトルに集中した。

最終盤にはコンマ7秒差にまで迫られる場面もあったが、高出力のエンジンモードの使用が許可されたのだろうか。フェルスタッペンは予選最強マシンのブラック・アローをキッチリと抑え込んで今季初の表彰台を手にした。グリッドインタビューに応えたフェルスタッペンは「2位は勝利に等しい結果」として笑みを浮かべると共に、メカニックに対する感謝の言葉を口にした。

Pos Driver Team Laps Time PTS
2 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 70 +8.702s 18
5 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 70 +78.316s 10
12 ダニール・クビアト アルファタウリ・ホンダ 69 +1 lap 0
NC ピエール・ガスリー アルファタウリ・ホンダ 15 DNF 0

予選13番手と厳しい結果に終わったアレックス・アルボンも巧みにレースを戦った。徐々にポジションを上げながら、残り5周というタイミングでセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)を交わして5位に浮上。そのままチェッカーフラッグを受けた。なおアルボンに関しては、レース前に濡れたグリッド路面を人為的に乾燥させていたとして、競技規約違反が疑われて審議が行われたが、スチュワードはお咎めなしの裁定を下している。

アルファタウリ勢は、ダニール・クビアトが12位で完走した一方、パワーユニットコンポーネント4基を交換して10番グリッドからレースに臨んだガスリーは、15周目にマシン後方から白煙を履きリタイヤした。ガスリーは無線で「シフトが遅くパワーがない!」とかなり感情的に訴えていた。

PUとしても最大パワーでサポートできた

田辺 豊治ホンダF1現場責任者

今日のハンガリーGPの決勝は、レッドブル・レーシングのフェルスタッペン選手が2位、アルボン選手が5位という結果でした。ここまでの我々の戦闘力および、厳しい結果となった昨日の予選を考慮すれば、このレース結果は喜ぶべきものだと思っています。

レース前に降り続いた雨のためにウェットコンディションで行われたレコノサンスラップでは、フェルスタッペン選手がクラッシュするという予想外の事態が起こりました。しかし、メカニックがグリッド上で素晴らしい修復作業を行い、レーススタートに間に合わせることができました。

その後、素晴らしいスタートを見せたフェルスタッペン選手とチームの見事なレース戦略が功を奏し、最後まで2位のポジションを守りきることができました。今季最高となるこの結果は、チーム全体を勇気づけるものになりました。パワーユニットとしても最大限のパワーを出しきってサポートできたと考えています。

アルボン選手も13番手スタートから徐々に順位を上げての5位入賞と、良い走りを見せてくれました。

スクーデリア・アルファタウリについては、トラブルがありながらもガスリー選手が週末を通して良いペースを見せていただけに、ギアボックスのトラブルによりリタイアという結果に終わったことは残念に思っています。

クビアト選手もピットインのタイミングで順位を落としてしまい入賞は叶いませんでしたが、レースを完走して得られた今日のデータを今後の改善につなげます。

来週末は久しぶりにレースが開催されない週末です。次戦のイギリスGPまでの時間を使って、ここまでに発生した問題の解析と再発対応を行うとともに、更なるパフォーマンスアップを図るべく、HRD-Sakuraおよびミルトンキーンズのメンバーとデータ解析を進めます。

この先も簡単なレースになるとは思いませんが、今日の表彰台を弾みとして良い戦いをお見せできればと思っています。


7月19日(日)にハンガロリンクで行われた2020年F1第3戦ハンガリーグランプリ決勝レースでは、ルイス・ハミルトン(メルセデス)が支配的な速さでポール・トゥ・ウインを飾り通算86勝目を上げた。2位はレコノサンスラップのクラッシュから蘇ったマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)。3位表彰台にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が滑り込んだ。

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