アルファタウリ・ホンダが履くリアのフルウェットタイヤ、2020年F1ハンガリーGPの2回目のフリー走行にて
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酷いアンダーステアにグレイニング…課題山積のアルファタウリ・ホンダ

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アルファタウリ・ホンダは7月17日(金)に行われた2020 F1第3戦ハンガリーGP初日2回目のプラクティスでピエール・ガスリーが6番手、ダニール・クビアトが13番手タイムを記録した。

フルウェットタイヤは3セットしか供給されないため、土日の天気予報を考慮すれば可能な限り温存しておきたいところ。それは何もファエンツァのチームに限った話ではなく、全てのチームが土砂降りのFP2での走行時間が削られてしまい、予定していたプログラムの妥協を強いられたわけだが、が故にFP1の半分を失った事は大きな痛手と言える。

アルファタウリはFP1で、ダニール・クビアトが35周を走り込んで16番手タイムを残した一方、ピエール・ガスリーはパワーユニットにトラブルを抱えてガレージから出ることが出来なかった。センサーが誤作動したと伝えられておりハードに問題はなかったようだが、田辺豊治テクニカル・ディレクターは「予防措置」としてFP2に向けてCEを交換した事を明かした。

車両パフォーマンス部門を率いるギヨーム・デゾテウスは、ドライコンディションとなったFP1において、殆どのコーナーで酷いアンダーステアに見舞われていた事を明かし、ソフトタイヤのグレイニングを克服できるかどうかが、ドライでのリザルトを大きく左右するとの見解を示した。

課題山積…アルファタウリ・ホンダ

ピエール・ガスリーFP2: 6位, FP1: ノータイム

今日はあまり生産的な一日じゃなかった。午前中はマシンに問題があって走れる事ができず、かなりの時間を失ってしまった。それに午後のセッションはウエットだったから走ったのは僅か数周だしね。FP1で全く走れなかったことを考えると理想的とは言えない。

明日の午前のプラクティスはドライコンディションになりそうだから、そこで予選に向けてマシンをセットアップを進める事になると思う。今朝のダニー(クビアト)のデータを参考にして、明日はもっと良い一日にできるように頑張るよ。

ダニール・クビアトFP2: 13位, FP1: 16位

今朝のセッションではスリックタイヤを履いて幾つかのテストに取り組んだ。改善点が発見できたから、FP2に向けて幾つかマシンに変更を加えて改善したいと思っていたんだけど、残念ながらウェットになってしまったから、予定通りに進める事はできなかった。

FP2ではウェットコンディションでのマシンの挙動をチェックするために何周か走行してみた。雨の中ではタイヤを上手く作動させる事が凄く大切なんだけど、かなりスライドが酷かったから、どうも上手くやれてなかったみたいだ。集めたデータを全て分析して、明日に備えなきゃね。


雨の中、タイム計測者が13台に留まった午後のFP2で最速を刻み初日をトップで締め括ったのはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)で、2番手バルテリ・ボッタス(メルセデス)をコンマ2秒差で退けた。3番手には1.3秒遅れでカルロス・サインツ(マクラーレン)が続く結果となった。

F1ハンガリーグランプリ3回目のフリー走行は日本時間7月18日(土)19時から、公式予選は同22時から1時間に渡ってハンガロリンクで開催される。

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