ホンダは新型コロナウイルス感染抑止に向けた支援活動の第一弾として、4月13日に東京都港区と渋谷区に対してCOVID-19感染者を搬送するための特別車両を提供した。今後も感染者の多いエリアから順次納車が予定されている。

この特別車両は前席と後席との間に仕切りを設けた上で、前席側を陽圧状態に保ち、患者搬送側の空間を陰圧とすることで圧力差を生じさせてドライバーへの飛沫感染を防止するもので、埼玉製作所(狭山工場)を皮切りに、国内事業所で生産が予定されている。

ベース車にはホンダが製造・販売を手掛けるミニバンのオデッセイやステップワゴンが使われる。

またホンダは、医療現場でのニーズが高い「フェイスシールド」の生産を2020年5月末までに開始するとしており、リソースの枯渇が懸念されている人工呼吸器については、生産支援を視野に引続き検討していくとしている。