
角田裕毅の電撃F1復帰が正式決定…ハジャー手首負傷でオランダGP代役参戦、ローソンはレッドブルへ
角田裕毅がF1に復帰する。レッドブル・レーシングは8月19日(水)、手首の負傷によりアイザック・ハジャーが今週末の2026年F1第12戦オランダGPを欠場すると発表した。代役にはリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)を起用し、角田はレーシング・ブルズでドライブする。
レッドブルによると、ハジャーはサマーブレイク中に手首を負傷した。怪我の具合など、詳細は明らかにされていないが、ジムでのトレーニング中に手首を痛めたと報じられている。
レッドブルは声明で、「チーム一同、アイザックの早期回復を心から願うとともに、急きょ代役を務めることになったリアムに感謝の意を表したい」と述べた。
角田、半年ぶりF1復帰で試練に直面
Courtesy Of Red Bull Content Pool
レッドブルのガレージでモニターを見つめる角田裕毅(レッドブル)、2026年7月17日(金) F1ベルギーGP FP1(スパ・フランコルシャン)
角田は2025年末限りでシートを失って以来レースに出場しておらず、2026年シーズンはレッドブル・レーシングおよびレーシング・ブルズのテスト兼リザーブドライバーを務めている。オランダではアーヴィッド・リンブラッドと共にVCARB 03のステアリングを握る。
今季は車体・パワーユニット(PU)双方の技術規則が刷新されているが、角田は新世代マシンをまだ一度もコース上でドライブしていない。今回の代役での復帰では、厳しい試練に直面することになる。
オランダGPはスプリント形式で開催されるため、週末を通じたプラクティスはフリー走行1回目(FP1)の60分間のみとなり、適応するための時間は非常に限られている。FP1の後にはスプリント予選が行われ、翌日にはスプリントレースと本予選が実施される。
レーシング・ブルズは声明を通して、「リアムとユーキ双方の対応に感謝する。アイザックの早期回復を心から願っている」とコメントした。
フェリックス・ローゼンクヴィストの移籍に伴い、空席となったメイヤー・シャンク・レーシングのシート候補に浮上している角田にとって、今回の復帰は極めて重要な機会となる。
インディカーに転向した場合、F1復帰のチャンスはほぼ確実に絶たれることになる。どれほど高いハードルであっても、再びF1でレースをするに値する存在であることをパドックに証明し、自身の存在感を示すことが求められる。
ハジャー欠場、モンツァ復帰は回復状況次第
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パドックに到着するアイザック・ハジャー(レッドブル)、2026年5月1日(金) F1マイアミGPプラクティス&スプリント予選(マイアミ・インターナショナル・オートドローム)
ハジャーにとってザントフォールトは、F1キャリアで最高の結果を残した場所でもある。レーシング・ブルズで戦った昨季のオランダGPでは3位に入り、自身初のF1表彰台を獲得した。
2026年は角田の後任としてレッドブルに昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして今季ここまで戦ってきた。安定したパフォーマンスを発揮しており、来季もレッドブルにとどまることが予想される。
オランダGPの次戦は、9月4~6日に開催される2026年F1第13戦イタリアGPとなる。オランダGPからイタリアGPまでは2週間あるが、ハジャーがモンツァで復帰できるかどうかは手首の回復状況次第となる。
ローソン、初陣の地オランダで再挑戦
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パドックに到着するリアム・ローソン(レーシング・ブルズ)、2026年7月2日(木) F1イギリスGPメディアデー(シルバーストン・サーキット)
ローソンにとってレッドブルでの出走は、2025年の開幕2戦以来となる。ローソンは2025年にレッドブルへ昇格したものの、2戦を終えた段階でレーシング・ブルズへ戻され、代わって角田がレッドブルに昇格した。
ローソンは以前にもザントフォールトで代役を務めている。2023年のオランダGPでは、フリー走行2回目(FP2)でダニエル・リカルドがクラッシュして左手を骨折。当時アルファタウリのリザーブだったローソンが急きょ起用され、F1デビューを果たした。
レッドブルが角田ではなくローソンを起用したことは、理にかなった判断と言える。
2026年の新世代マシンの中核にはパワーユニット(PU)のエネルギー・マネジメントが据えられており、エネルギー回生とデプロイメントに関して実戦経験を持たない角田が即座に対応することは、ほぼ不可能に近い。
一方、リンブラッドにチャンスを与えなかったことについては、賛否が分かれそうだ。
19歳のルーキーはこれまで印象的な活躍を見せ、一貫してローソンに見劣りしない速さを示してきた。その一方で、今回の代役昇格にもかかわらず、ローソンが再びレッドブルのレギュラー・ドライバーに復帰する可能性は低い。
リンブラッドがフェルスタッペンに対してどこまで通用するのか、早い段階で試してみる価値は少なからずある。ある意味、今回のドライバー起用は、新体制のレッドブルのスタンスを示す一例と言えるのかもしれない。