
2か月以上続くF1表彰台争い、遂に決着へ…FIA控訴審の日程が決定。モナコGPの最終結果や如何に?
2026年F1第6戦モナコGPの3位表彰台を巡る争いが、国際自動車連盟(FIA)の国際控訴裁判所(ICA)に持ち込まれた。レッドブルとマクラーレンが申し立てた控訴について、FIAは8月25日(火)午前9時からフランス・パリで審理すると発表した。
両チームは、再審理を経て取り消されたピエール・ガスリー(アルピーヌ)に対する2件の5秒のタイムペナルティを巡るスチュワードの裁定に異議を申し立てている。
ガスリーは現在、モナコGPの暫定結果で3位となっており、アイザック・ハジャー(レッドブル)が4位、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)が5位に続いている。控訴審の結果次第では、レース結果とドライバーズ選手権、コンストラクターズ選手権のポイントが再び変更される可能性がある。
計測誤差、ガスリーへの2件の処分撤回
Courtesy Of Alpine Racing
モンテカルロ市街地コースのバリア際を駆け抜けるピエール・ガスリー(アルピーヌ)のA526、2026年6月6日(土) F1モナコGP予選
ガスリーはモナコGPの決勝で、ピットレーンの制限速度60km/hを超過したとして2度にわたって5秒のタイムペナルティを科された。記録された速度はそれぞれ60.1km/hと60.4km/hで、処分はいずれもレース終了後に適用された。
これによってガスリーは、3位でチェッカーを受けながらも当初の結果では7位に降格となった。一方、同じくピットレーンの速度違反でタイムペナルティを科された他のドライバーの中には、レース中に処分を消化した者もいた。ピアストリもその一人だった。
アルピーヌはレース当日、FIA国際競技規則(ISC)第14条に基づく再審請求を提出した。スチュワードは6月12日、最初の裁定時には入手できなかった重要かつ関連性のある新たな要素が存在すると認め、ガスリーに科した2件の5秒のタイムペナルティを撤回した。
この異例の決定の背景には、フォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)がピットレーンの速度計測システムで使用した測定データの誤りがあった。システムに設定された長さが実際より77cm短かったため、マシンの速度が実際より高く算出されていた。
この結果、ガスリーは3位に復帰した。いったん3位へ繰り上がっていたハジャーは4位へ、ピアストリは5位へ戻った。
審理は非公開、2か月以上に及ぶ問題決着へ
レッドブルとマクラーレンは6月16日、ガスリーへの処分を取り消したスチュワードの裁定を不服として控訴した。
マクラーレンは、同じく速度超過と当時の裁定に従ってペナルティを消化したドライバーがいる中、事後的にガスリーの処分だけが取り消されたことで競技上の不公平が生じたとの立場を示している。
ICAによる審理は、第12戦オランダGP終了後の8月25日(火)にパリのFIA本部で行われる。当事者からの要請を受けICAは、機密保持を理由として今回の審理を非公開とすることを決めた。
2カ月以上にわたって暫定結果扱いとなってきたガスリーの3位は維持されるのか、それともレース後に加算された2件の5秒のタイムペナルティが復活するのか。
モナコGPで発生したピットレーンの速度計測の誤りが生んだ争いの裁定は、審理終了後、可能な限り速やかに公表される予定だ。