
マクラーレンF1、正式にFIA国際控訴裁判所へ。ガスリー復権裁定を不服としてモナコGP結果に異議
ピエール・ガスリー(アルピーヌ)に科されていた速度超過ペナルティの撤回に端を発する一連の決定、すなわち撤回裁定ならびにそれに伴うレース結果とポイント付与に対し、マクラーレンが6月16日(火)、FIA国際控訴裁判所に控訴を申請した。
2026年F1第6戦モナコGPでは、ピットレーン速度超過をめぐる裁定がレース後に覆り、ガスリーが3位表彰台に復帰した。一方で、アイザック・ハジャーはレッドブルでの初の表彰台を失い、さらにオスカー・ピアストリ(マクラーレン)とレーシング・ブルズの2台も、それぞれ1つ順位を下げる結果となった。
この決定の背景には、ピットレーン速度測定に使用されていた距離データに関するフォーミュラ・ワン・マネジメント(FOM)のミスがあった。
マクラーレンは、FIAの司法手続きおよびスチュワードの役割を尊重するとしつつも、今回の件は「公平性、レギュレーション適用の一貫性、そして競技の健全性に関する重要な疑問を提起している」と主張する。
さらに、「週末を通して全てのチームは、規則や標準的な慣行に従って行動し、それに応じて自らの手順を調整し、必要に応じてペナルティを受け入れ、レース中にこれを消化した」と指摘した。
マクラーレンが問題視しているのは、ピットレーンの速度測定に誤差が生じる可能性については全てのチームが認識しており、その誤差を見越して一部チームは余裕を持たせるために手順を調整していたにもかかわらず、ガスリーへの裁定撤回により、そうしたチームが不利益を被ったという点にある。
マクラーレンは、「このような結果は不公平を生み出す危険があり、FIAスポーティングレギュレーションが一貫して適用されることへの信頼を損なう可能性がある」と強く訴えた。
また、今回の控訴の決断については、特定の競争相手に向けられたものではないと強調。「チャンピオンシップは、全ての競技者に対して一貫性、透明性、公平性をもって適用される規則によって支えられるべきだという我々の信念を反映したものである」としている。
マクラーレンと並び、レッドブル・レーシングも6月12日(金)の段階で「控訴の意思」を表明していたが、現時点で正式に控訴へ進むかどうかを明らかにしていない。また、依然としてレッドブルはガスリーに3位トロフィーを返していないが、現在手続きを進めていると説明している。
一方、メルセデスは、ジョージ・ラッセルが受けた2件のペナルティによって大きく順位を落としたことを受け、再審請求の手続きを進めている。