バーレーン・インターナショナル・サーキットを走行するハースのロマン・グロージャン
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病院搬送のロマン・グロージャン、衝突速度は時速221km…事故直後は激しく動揺も検査の結果骨折なしの朗報

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ハースF1チームは29日(日)のF1第15戦バーレーンGP決勝レースを終えて、炎上爆発クラッシュによって病院に搬送されたロマン・グロージャンの詳しい容態を明らかにした。

グロージャンはオープニングラップでバリアに激突。衝撃によって車体とバリアは真っ二つに分断され、グロージャンが座っていたモノコック側は鉄製ガードレールに埋め込まれる形となった。

インパクトと同時に大きな炎が一帯を包んだが、幸いにもグロージャンは何とかクルマを降り、更なる検査のためにヘリコプターで地元のバーレーン・ロイヤル・メディカル・サービス(バーレーン軍事病院)に搬送された。

ハースによると衝突速度は時速221kmで、病院の医師による診断とX線検査の結果、疑われていた肋骨の骨折はなかったという。ただし両手の甲に負った火傷の治療のため一晩病院に入院するとの事で、今後は新たな情報が入り次第、最新情報を発表するとした。

FIAメディカルカー代表のイアン・ロバーツ医師は事故直後のグロージャンについて「酷く動揺していた。バイザーは溶けていたが、炎、煙の吸入、気道の問題等、他に問題がない事を確認した。生命を脅かす怪我がなく本当に安心した。そこで我々は彼を安心させる事を第一に考えた」と説明している。

グロージャンは事故から6時間を経て入院先の病院から自身の無事を報告した。

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