険しい表情を見せるマクラーレンのフェルナンド・アロンソ
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アロンソ、ラスト1周で謎のリタイヤ「タイヤ戦略に失敗した時点でレースは終わってた」Mclaren

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7月22日日曜に行われたF1第11戦ドイツGP決勝レースに挑んだマクラーレンF1チームは、フェルナンド・アロンソがファイナルラップにリタイヤし16位完走扱い、ストフェル・バンドーンが13位でチェッカーを受けノーポイントレースに終わった。

ロングストレートの先に広がる森の方から雨が落ち始めたレース終盤、アロンソはいち早くピットに入り雨用のインターミディエイトタイヤに履き替えギャンブルに打って出た。だが、その後雨脚が強まることはなく再度のピットインを強いられ大きく後退した。

レースを終えたアロンソは「ギャンブルに失敗した時点でレースは終わってた」とコメント。ラスト1周のところでリタイヤした理由については「チームから指示があった。データ上に問題でもあったんだろう」と語り、正確な理由は知らないと主張した。チーム代表のジル・ド・フェランはリタイヤの理由について、ギアボックスに幾つか懸念すべき点が確認されたためだと述べた。

マクラーレン:F1ドイツGP決勝を終えて

フェルナンド・アロンソ決勝: DNF/16位, グリッド: 11位

今日は厄介なレースだった。雨粒が落ち始めたところでピットインしてインターミディエイトに履き替えたんだ。大雨になる事に賭けてたんだけど、そうはならなかった。ウェットタイヤで乾いた路面を走ったせいでタイヤをダメにしてしまい、もう一度ピットストップしてドライタイヤに履き替えなきゃならなかった。その時点で終ったも同然だった。

厳しい状況だったしポイント圏内でもなかったから、一か八かの勝負に出る必要があったんだけど、残念ながらギャンブルは失敗に終わってしまった。レースの最後のところで、チームからリタイアするよう指示があった。たぶんデータ上に何か問題でも見つけたんだろう。

ストフェル・バンドーン決勝: 13位, グリッド: 18位

かなり奇妙なレースだったよ。レース序盤はホント酷くてほとんど最後尾を走ってたんだけど、正直なところ今週末はずっとビリだったね。その後エンジンに問題が出てしまい、リタイアしなきゃならないかもって思ってたんだけど、セッティングを変えたら生き返ったんだ。通常より少しパワーダウンしてたんだけど、レースを続けられる程度には復活したんだ。

雨が降り始めた時は正しい判断が出来たよ。インターミディエイトタイヤに履き替えなかったおかげで幾つかポジションを上げる事が出来た。13位は今日なし得た最高の結果だったと思う。今一番重要な事は、僕のマシンの問題を解決して、正常なマシンでハンガリーに挑む事さ。


レースは14番グリッドからスタートしたメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが大逆転勝利を飾り通算66勝目。2位はチームメイトのバルテリ・ボッタス。母国レースのメルセデスが1-2フィニッシュを果たした。3位にはスクーデリア・フェラーリのキミ・ライコネンが滑り込んだ。

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