キミ・ライコネン、脱帽の5番手「ガスリーを食えたかも」Alfa Romeo
27日土曜に行われたF1第11戦ドイツ予選セッションを終えて、アルファロメオのキミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィが一日を振り返り、決勝に向けての豊富と見通しを語った。
ライコネンは長年の経験を総動員して見事Q3進出を果たしたが、ジョビナッツィは100分の1秒差でこれを逃した。ただし、11番手にはタイヤ選択の自由があるため、決勝がドライでスタートすれば、ジョビナッツィにも大きな挽回のチャンスがある。
Q3に駒を進めたライコネンは1回目のランを見送り、ラスト1チャンスに全てを懸けて「ベスト・オブ・ザ・レスト」の5番手を獲得。アルファロメオ移籍を果たした今シーズンの予選最高位を更新した。
4番手を獲得したレッドブル・ホンダのピエール・ガスリーまでは1000分の16秒という僅差。2列目獲得の可能性もあった。母体であるサウバーにとっては、2013年アメリカGP以来のベストリザルトとなった。
フレデリック・バスール代表は「キミはQ1から速く、一度限りのアタックとなったQ3でも素晴らしいラップを見せてくれた。明日は天気が大きな鍵を握る事になる。雨が降り出した場合は、戦略がモノを言うことになるから、万全の準備を整えたい」と語った。
2013年アメリカGP以来のベストリザルト
キミ・ライコネン予選: 5位, FP3: 9位
5番手は嬉しい結果だけど、これはただの予選でレースは明日だ。他人の不幸(信頼性不足で自滅したフェラーリ勢)でゲインを得たわけだけど、大事な時にラップをまとめ上げる事が重要で、今日はそれが出来たって事だ。
今日のクルマは本当に調子が良かった。Q3ではもっと速く走れた可能性もあったし、ひょっとすると4番手も手の届くところにあったかもしれない。でも、これがレースだ。
明日は、昨日とも今日ともコンディションが違うみたいだから、僕らのレースペースがどうなるかを予測するのは難しい。雨が降るかもしれないし、何とかして明日の天気を読みきらなきゃね。
今日の結果は素直に受け取るけど、明日ビッグチームとやり合うのは難しいだろうね。でも、レースでは全力を出し切るよ。
アントニオ・ジョビナッツィ予選: 11位, FP3: 15位
0.01秒差でQ3を逃してしまい残念だけど、大事なのは明日だし、トップ10のすぐ後ろからスタートするから、ポイント獲得の自信はある。もっと上の結果を望んでいたけど、スタートと戦略で上手くやれればチャンスはあるはずだ。
明日の天気は誰にも予測できないけど、もし雨が降ったら何でも起こりうる。目標はダブル入賞だけど、大事なのは前進し続けることだ。
フェラーリの2台が信頼性不足に倒れ、メルセデスのルイス・ハミルトンがポールポジションを獲得。フロントロウ2番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが並んだ。
2019年F1第11戦ドイツグランプリ決勝レースは、日本時間7月28日(日)22時10分から行われ、1周4574mのホッケンハイムリンクを67周する事で勝敗を決する。