イタリアGP決勝レースで発生したフェルナンド・アロンソとピエール・ガスリーの接触事故
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アロンソに若手からの非難が集中「F1引退発表後のフェルナンドは”攻撃的”」とピエール・ガスリー

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、フェルナンド・アロンソのドライビングはF1引退発表後に”攻撃的”になっており、フェアなドライビングをしていないと主張。2度のF1ワールドチャンピオンを批判した。

9月2日に開催されたヨーロッパラウンド最終戦、F1イタリアGP決勝レースでガスリーは、レース開始早々にアロンソとの接触事故によってマシンのフロアを破損。その影響でマシンバランスが崩れ、コース上の到る所でマシンが横滑りを起こす状態に。入賞圏内の9番手からスタートしたものの、ポイント圏外の15位フィニッシュに終わる事となった。

レースを終えた22歳のフランス人ドライバーは、接触事故の原因はアロンソのアンフェアなドライビングと、アロンソがホンダエンジンを積むトロロッソを好ましく思っていないからだとの考えを示した。

「セーフティーカーからのリスタートの後にターン1でサイド・バイ・サイドになって、フェルナンドがイン側からコース外に押しやってきたんだ。コースに留まろうと頑張ったけど、全くスペースを残してくれなくて、縁石の上に乗り上げちゃってさ。そしたら、彼が接触してきてフロアの右側が完全に壊れてしまったんだ」

2018年F1イタリアGP決勝で発生したフェルナンド・アロンソとピエール・ガスリーの接触事故
© Getty Images / Red Bull Content Pool、アロンソとガスリーの接触時の様子

「今年限りでF1からいなくなる事を意識してるからなんじゃないかと思うけど、フェルナンドのドライビングがこれまでとはちょっと違うような気がするんだ。以前より攻撃的なんだよね。あの動きはフェアじゃないよ」

「レースでは隣に別のマシンがいたら一台分のスペースの残すのが決まりだけど、今日のフェルナンドはスペースを残してくれなかった。フェルナンドはトロロッソを快く思ってないんだと思う。ホンダエンジンを積んでるからね。だからって、あんな事は許される事じゃないよ」

ガスリーとのインシデントがあった前日の公式予選でアロンソは、ハースのケビン・マグヌッセンと不必要なサイド・バイ・サイドを展開。確実視されていたQ3進出を逃す事となった25歳のデンマーク人ドライバーは「アロンソは自分の事を神だと思ってやがる。さっさと引退しやがれ」と猛烈なバッシングを浴びせかけた。

2005年に当時のF1史上最年少記録でワールドチャンピオンを獲得したアロンソも今年37歳。20代そこそこの若いドライバー達から厳しい批判を浴びるその構図は、日本語で言うところの老害そのもの。今なお、速さこそ一級レベルにあるものの、ホンダへの執拗なバッシングとその後のマクラーレンの成績を見ても、アロンソが周りに及ぼす影響は決して良いものばかりではないようだ。

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