笑顔のピエール・ガスリー、2018年F1フランスGPにて
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ピエール・ガスリー、ホンダの最新版エンジンを高く評価「ポイント獲得のチャンスが増大」

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トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、ホンダの最新版エンジンがパフォーマンス面で向上しているのは明らかであり、それによってポイント獲得のチャンスが増大したのは間違いないと主張する。

ホンダは、ICEを中心に改良を施した最新版のパワーユニットを前戦カナダGPに投入。MGU-Hのトラブルのためにガスリーは公式予選で旧式エンジンへのロールバックを強いられたが、新型PUとの馬力の違いは歴然だとして、決勝前に再度新しいエンジンを投入する事をチームに要望した。

再び新しいエンジンコンポーネントを投入した事で、ガスリーはグリッド降格ペナルティを受け19番グリッドからスタート。後方からスタートしたガスリーはロングストレートでオーバーテイクを重ねる等してポジションを8つアップし11位でフィニッシュ。ホンダのアップグレードエンジンの性能を自ら実証してみせた。

ポール・リカールで開催される第8戦F1フランスGPのために生まれ育った地元に戻ったガスリーは、木曜公式記者会見に出席。ホンダの最新版アップグレードエンジンを高く評価した。

「うん、本当に良いステップアップだよ。パフォーマンスの点では明らかに良い助けになるはずさ​​。カナダで見た通り、僕らはフォース・インディア勢とハース勢を含む他のマシンをオーバーテイクしてみせた。かなり良い進化を遂げていると思うよ」

「ミッドフィールドはかなり接近してるから、現時点で改善していかなきゃならないのは間違いない。でも、僕らは継続的に進化し続けているし、全てをまとめ上げる事ができればトップ10を賭けて争える位置にいる」

「どのチームもポール・リカールでの走行経験が殆どない事を考えると、今回のグランプリは良いチャンスになるはずだ。このチャンスを最大限に活かすためには、フリー走行を上手くやる事が大切になると思う。改良版のエンジンのおかげで、ポイント獲得のチャンスが増えた事は間違いないよ」

シーズンを通して改善を示し続けているホンダのパフォーマンスは、トロロッソの姉妹チームであるレッドブルの将来が明るいことを示唆している。レッドブルは長年連れ添ったルノーとのエンジン契約を今季限りで終了し、来季以降はホンダを搭載する事を決定した。

レッドブルはシーズン序盤からホンダのパフォーマンス動向を注視。来シーズンの搭載に向けてその性能を評価してきた。ガスリーは、レッドブルに対してホンダエンジンを推薦するような事はしていないとしながらも、的確な判断を下せるよう、可能な限り正確なフィードバックを心がけていたという。

「僕には決定権がないから、プッシュはしてないよ。そうは言っても、シーズンの最初からエンジンについてのフィードバックを求められていたけどね。彼らの決断の手助けになるように、できる限り正確なフィードバックをしようと心がけたよ」

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