ポール・リカール・サーキットに姿を現したレッドブル・レーシングのダニエル・リカルド
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ダニエル・リカルド「あんな金額じゃ足らない」マクラーレンからの巨額移籍オファーを語る

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レッドブル・レーシングのダニエル・リカルドは「報道されているような話は提案されていない」と述べ、マクラーレンからの巨額移籍オファーをやんわりと否定した。先日独Sports Bildは、マクラーレンがリカルドに対して日本円にして約22億1200万円の移籍をオファーしていると報じていた。

ポール・リカール・サーキットに姿を見せたリカルドは「そんな金額じゃ足りないよ!」とジョークを飛ばした上で、報道は事実ではないとしながらも、潜在的にはマクラーレンへの移籍もあり得るとの認識を示した。「みんな僕がフェラーリやメルセデスに移籍するんじゃないかって話をしてるけど、複数の他のチームが僕に興味を持ってくれる可能性があることは認識してる。その内の一つはマクラーレンかもね」

「フェルナンド(アロンソ)が残留するのか去るのかに依ると思うけど、もし彼がチームを離れるような事になれば、マクラーレンは経験豊富なドライバーを迎え入れたいと思うだろうね。評価・判断しなきゃならない事柄がいっぱいあるから、今は何もコメント出来ないよ」

F1で3度目のF1ワールドチャンピオンを目指すフェルナンド・アロンソは、自身のもう一つの夢であるトリプルクラウン=世界三大レース全制覇に向けて、先日のルマン24時間レースで優勝。F1モナコGPに続く2冠目を手にした。残すは世界最古の歴史を持つインディアナポリス500のみ。今季限りでF1を去り米インディカー・シリーズに移籍する可能性が高まっている。

今年28歳のリカルドはキャリア絶頂期へと差し掛かる重要なフェーズにおり、次期在籍チームはF1チャンピオンを狙える事が再優先事項だとしている。レッドブル・レーシングは先日、ホンダとのパワーユニット供給契約に合意。2019年からの2年契約を締結した。来季以降の搭載エンジンが決定したことで、レッドブル首脳陣はドライバーラインナップを確定させたがっている。

リカルドは、現時点では去就をハッキリさせるようにとの圧力はないものの、来週には上層部に何らかの動きがあるだろうとの認識を示し、レッドブルとの交渉は1週間以内にスタートさせる事になるだろうという。今週末のフランスGPの後には、チームの母国であるオーストリアと英国でのグランプリが控えており、ここ2週間ほどが山場となりそうだ。

リカルドは、夏休みを全力で楽しむためにも、サマーブレイク前までに状況がクリアになる事を願っていると付け加えた。

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