ピエール・ガスリー、レッドブル・ホンダ昇格の最有力候補に。後任は日本人ドライバー、それとも?

マイクを持つピエール・ガスリーとブレンドン・ハートレーcopyright Red Bull Content Pool

F1界のレジェンド、フェルナンド・アロンソのF1引退発表に続いてマクラーレンは16日(木)、カルロス・サインツJr.との契約締結を発表。これによって、ピエール・ガスリーがレッドブル・ホンダ昇格の最有力候補に躍り出た。

サマーブレイク開始直後、ダニエル・リカルドがルノーへの移籍を発表した事で、来シーズンのレッドブルのシートに空きが発生。候補者リスト最上部に名を連ねたのはルノーへのレンタル移籍中のカルロス・サインツと、トロロッソ・ホンダの主軸ピエール・ガスリーであった。

トロロッソ在籍時代、サインツは当時のチームメイトであるマックス・フェルスタッペンとコース内外を問わず衝突。今後のF1を背負って立つ若き2つの才能は激しい火花を散らした。セバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍に伴いフェルスタッペンは親チームへ昇格。一方のサインツはトロロッソに留まる事を強いられた。

フェルスタッペンに代わってダニール・クビアトを新しいチームメイトとして受け入れたサインツは当時「あらゆる物事がオープンになり協調性が高まった。ラインナップに才能あるドライバーが二人揃うと、しばしばチームの一体感が損なわれるものなんだ」とコメント。サインツのレッドブル昇格を妨げたのは、フェルスタッペンとの関係性の悪さが一因とみられている。

レッドブル・レーシングは2010年から2013年にかけてドライバーズ及びコンストラクターズ両部門4連覇を達成するも、ハイブリッド・ターボエンジンが導入された2014年以降はチャンピオンシップ争いから後退。ミルトンキーンズのチームは来年、タイトル争いへの返り咲きを目指してホンダのワークスチームとしてフェラーリ・メルセデスのタイトル候補に挑戦状を叩きつける。

今年F1初のフル参戦を果たしたフランスの若きドライバーは、12戦を終えて26ポイントを獲得。チームメイトにしてWECチャンピオンのブレンドン・ハートレーに24ポイント差を付け、チームのリードドライバーの座をほぼ手中に収めている。レッドブル首脳陣からの評価も高く、昇格はほぼ疑いのない状況だ。

トロロッソ・ホンダの来季シートは2つとも未定となっており、レッドブルはガスリーの交代要員を見つけ出す必要がある。名前が挙がっているのは育成傘下のダン・ティクタム。2017年のマカオF3を制した18歳のイギリス人ドライバーは今年、チーム・モトパークからFIA F3ヨーロッパ選手権に参戦。3勝を挙げてチャンピオンシップ2位につけている。


© Getty Images / Red Bull Content Pool、ダン・ティクタム

ティクタムのF1昇格を妨げる可能性があるのはスーパーライセンスポイント。F1デビューのためには過去3年間で40ポイント以上取得する事が要件となっているが、仮に今年F3チャンピオンに輝いたとしても10ポイント届かない。とは言え、FIA国際自動車連盟はポイント取得が可能なシリーズ及びポイント配分を毎年見直しており、トロロッソのシートを掴む可能性は決してゼロではない。

レッドブルとホンダの2チームから支援を受けている日本人ドライバーの福住仁嶺は、F1への昇格を目指しFIA F2選手権に参戦しているものの、目立った活躍もなく16レースを終えてランキング18位と苦戦。スーパーライセンス獲得のためにはランキング4位以上が求められるが、今年中の達成の見込みは絶望的な状況となっている。


© HONDA、福住仁嶺

一時は、マクラーレン育成下のランド・ノリスを借り受ける話も出ていたものの、テクニカルディレクターを務めるジェームス・キーの引き抜きの一件のために頓挫。ラインナップの一貫性という点を考慮すれば、ブレンドン・ハートレー続投の可能性は決して低くはない。

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