責任はどちらに? 1周目の接触事故についてのピエール・ガスリーとシャルル・ルクレールの見解
スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールは、F1第8戦シュタイアーマルクGPの1周目の接触事故について、映像を見直す必要があるとした上で、恐らくピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)と自身と両方に少しずつ責任があると語った。
両者はブラックアウト直後のターン1でのサイドバイサイドとなり軽く接触。その後、ターン2へと向かう坂を駆け上がる際にルクレールのフロントウィングが幼少の頃からの親友の左リアタイヤに接触した。
パンクしたAT02は大きく失速し、続くターン3で今度はアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)と接触。左リアのサスペンションが折れた状態でピットへと戻り、そのままガレージにクルマを収めた。
一件が審議の対象となる事はなくレーシングアクシデント扱いとされ、レースを続行したルクレールは一旦ピットに入ってウイングを交換。18番手にまで後退したものの、その後センセーショナルな逆転劇を演じて7位フィニッシュを飾った。
大量得点が期待できるレースを僅か1コーナーで終えたガスリーは「スチュワードはルクレールにペナルティを科すべきだったと思うか?」と問われると次のように答えた。
「正直に言って僕には分からない。それにレースはもう終わってしまったんだから、ペナルティがあろうがなかろうが何も変わらないんだからどうでも良いよ」
一方のルクレールは1周目のインシデントの責任の所在について問われると、恐らくは双方に少しずつ責任があるとの考えを示した。
「(クルマの)外側からの映像を見直してみなきゃならない」とルクレール。
「ピエールが少し左に寄ってきたのか、それとも僕が少し右に寄ってしまったのか、今は全く分からない。多分、その両方があって最終的に接触してしまったんだと思うけど」
この日ルクレールは、支配的な強さでレースを制したマックス・フェルスタッペンや7位入賞のチャンスをエンジントラブルで逃したジョージ・ラッセルを大きく上回る28.4%の得票率を得てドライバー・オブ・ザ・デイに選出された。