2021 F1フランスGP 決勝グリッド︰角田裕毅に出走許可、ギアボックス懸念のシューマッハは…
ポール・リカール・サーキットで開催される2021年シーズンのF1世界選手権第7戦フランスGPの決勝スターティング・グリッドが国際自動車連盟(FIA)より発表された。
19日の公式予選Q1では、セッション開始早々に角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)がクラッシュ。一度もタイム計測を終えられず、決勝レースの出走資格が得られなかった。
そこでチームは22号車のレース出走許可を要請。スチュワードは角田裕毅が3回のプラクティスを通して出走に足るだけのタイムを記録していたと判断し、F1スポーティング・レギュレーション第35条1項の規定に基づきスタートを許可した。
ただしマシンの修復に際してパルクフェルメ違反があったことから、後にグリッド最後尾ではなくピットレーンスタートが命じられた。
なお2分12秒584と、予選Q1最速タイムの107%以内を達成出来なかったランス・ストロール(アストンマーチン)も出走許可を得る事が出来なかったが、こちらもチーム側の要請が認められ、19番グリッドに着く事が許された。
なおミック・シューマッハ(ハース)はキャリア初のQ2進出を果たしたものの、角田裕毅と同じ様にQ1の最終盤にクラッシュを喫した。
ターン6でクルマの制御を失い、左リアからバリアに激突した事で、ギアボックス交換によるグリッド降格ペナルティが懸念されていたが、チーム代表のギュンター・シュタイナーは調査中としながらも「今のところは大丈夫そうだ」と述べており、予選ポジションと同じ14番グリッドに着く見通しだ。
事故についてシューマッハは「コーナーへの進入でプッシュし過ぎてしまい、リアが流れてしまった。このクルマは風の影響を受けやすいから、そのせいで余計にオーバーステアが酷く出てしまったのかもしれない」と説明した。
なお週末に先立っては、本大会よりパワーユニット名に「Honda e:TECHNOLOGY」を冠したホンダ勢と、母国レースを迎えたアルピーヌ勢が今季2基目のICE(内燃エンジン)を投入した。更にフェラーリとメルセデスも一部車両のエレメントを交換したが、いずれもグリッド降格ペナルティの対象外だった。
また2日目を前にしては、毎シーズン第7戦の恒例行事とも言うべきギアボックス交換祭りが発生。レギュレーションでは6戦連続仕様を義務付けており、これを消化した全14台のマシンが一斉に交換に動いた。
いずれも降格の対象車両はなく、現時点ではグリッドに大きな変動はない。
ポールポジションはマックス・フェルスタッペンで、最前列2番手にはルイス・ハミルトンが並ぶ。2列目にはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスが陣取る。なおQ3進出組は全て、中古のミディアムタイヤを履いてグリッドにつく。
2021年 F1フランスグランプリ決勝レースは、日本時間6月20日(日)22時にスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事でチャンピオンシップを争う。
F1フランスGPグリッド
Pos | Driver | Team | Qualifying |
---|---|---|---|
1 | M.フェルスタッペン | レッドブル | 1(-) |
2 | L.ハミルトン | メルセデス | 2(-) |
3 | V.ボッタス | メルセデス | 3(-) |
4 | S.ペレス | レッドブル | 4(-) |
5 | C.サインツ | フェラーリ | 5(-) |
6 | P.ガスリー | アルファタウリ | 6(-) |
7 | C.ルクレール | フェラーリ | 7(-) |
8 | L.ノリス | マクラーレン | 8(-) |
9 | F.アロンソ | アルピーヌ | 9(-) |
10 | D.リカルド | マクラーレン | 10(-) |
11 | E.オコン | アルピーヌ | 11(-) |
12 | S.ベッテル | アストンマーチン | 12(-) |
13 | A.ジョビナッツィ | アルファロメオ | 13(-) |
14 | J.ラッセル | ウィリアムズ | 14(-) |
15 | M.シューマッハ | ハース | 15(-) |
16 | N.ラティフィ | ウィリアムズ | 16(-) |
17 | K.ライコネン | アルファロメオ | 17(-) |
18 | N.マゼピン | ハース | 18(-) |
19 | L.ストロール | アストンマーチン | NC |
Pit | 角田裕毅 | アルファタウリ | RT |