グリッド上で決勝に向けて準備を行うレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン、F1フランスGP
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フェルスタッペン、跳馬抑えて今季5度目の4位「僕は常に優勝を目指す」F1フランスGP《決勝》

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23日(日)に開催されたF1第8戦フランスGP決勝で、フェラーリの一台を抑えて4位入賞を果たしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがレースを振り返った。

決勝当日のポール・リカール・サーキットは気温が大幅に上昇。暑い一日となった。予選4番手のフェルスタッペンはスタートで俊敏な動きを披露し、3番手のシャルル・ルクレールに迫ったが、オーバーテイクには至らなかった。アンダーカットを狙い、20周目にこの日唯一のピットストップを行うも失敗。我慢のレースが続いた。

背後にセバスチャン・ベッテルが迫る中、堅実なレース運びをしたフェルスタッペンは接近を許さずフィニッシュ。今季5度目となる4位入賞によって獲得ポイントを100まで伸ばし、ドライバーズランキング3位のベッテルに11点差と迫った。

とは言え、航空機用ジェットエンジンのノウハウを投じたホンダの最新型パワーユニットを搭載してなお、RB15には上位を脅かすだけの力が不足。トップチェッカーを受けたメルセデスのルイス・ハミルトンには34秒、3位表彰台に上がったフェラーリのルクレールには15秒という大差を付けられてしまった。

とは言え、それはマシン性能の話。チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは「マックスは今回も見事な走りを見せ、フェラーリを分割してみせた。これは今日出来うる最大限の結果だ。厳しい暑さの中、1ストップが難しい状況だったにも関わらず、マックスはキッチリとマネジメントし、今季5度目となる4位をチームにもたらしてくれた」とフェルスタッペンのドライビングを絶賛した。

今季5度目の4位「目標は常に勝利」

マックス・フェルスタッペン決勝: 4位, グリッド: 4番手

一人旅が続く展開だったから少し寂しい部分もあったけど、シャルル(ルクレール)が常に視界にいたし、彼のラップタイムに合わせて走るのがモチベーションになってたから、退屈することはなかった。直接バトルするマシンが周りにいなくても、レースでは常にプッシュし続けなきゃならない。僕は常に自分がどれだけの速さで走れるのか知りたいから、いつだって全力で走り続けたいんだ。

第2スティントは良い感触だったけど、残り6~7周でリアのグリップが無くなり、それ以上リアを酷使する事ができなくなってしまった。レース序盤にシャルルを追走した事でタイヤを少し使い過ぎたんだと思う。でも、僕らにとって相性の良いコースじゃなかったにも関わらず、フェラーリの1台より前の4位でフィニッシュ出来たんだから満足だよ。

目指しているのは常に優勝だけど、今回はそれを達成するのは難しかった。でも、パッケージから全てのパフォーマンスを絞り出せたし、週末を通して少し前進する事ができた。とは言え、勝つためにはあらゆる面でやるべき仕事が残っている。


53周で争われた決勝レースでは、メルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウイン。2位はチームメイトのバルテリ・ボッタス。3位表彰台にはフェラーリのシャルル・ルクレールが滑り込んだ。

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