青色フルウェットタイヤを履いてポール・リカール・サーキットを走行するトロロッソ・ホンダSTR13
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トロロッソ、天候の変化に翻弄されQ2敗退「アンダーステアに苦しんだ」

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第8戦F1フランスGP公式予選を終えて、スクーデリア・トロロッソのパフォーマンスエンジニアを務めるギヨーム・デゾテウスがセッションの内容を説明した。トロロッソ・ホンダ勢は母国ピエール・ガスリーが14番手、ブレンドン・ハートレーは17番手と、期待のされたQ3進出を果たせずセッションを終えた。

6月23日土曜のポール・リカール・サーキットは天候が不安定で、現地午後1時から始まったFP3は突然の降雨によりウェットコンディションに。午後4時からの予選は雨が上がったものの、雨の影響で気温21℃、路面温度30℃と、初日に比べて温度の低い難しいコンディションとなった。

ハートレーがQ1敗退を喫した一方でガスリーはQ2に進出するも、1回目のアタックでは1分32秒550、2回目のアタックでは1分32秒460と奮わず、自身がQ1で記録したベストタイム1分32秒447を更新する事が出来なかった。デゾテウスによれば、ガスリーはアンダーステアに苦しみマシンのポテンシャルを発揮し切れなかったのだという。

F1フランスGP予選を終えて

ギヨーム・デゾテウスパフォーマンスエンジニア

今日のFP3は、スタートからの急速な天候の変化に各チームが翻ろうされていた。とは言え、僅か半周であったはものの、ピエールがドライで走行する事ができたのは良かったね。ブレンドンに関しては、パワーユニットを交換したためインスタレーションラップしかできず、ドライタイヤでタイムを刻む事が出来なかった。

FP3のセッションの大部分で激しい雨が降ったため、予選がウエットになった場合に備えてウエットタイヤとインターミディエイトタイヤを温存すべく、走行を控える事にした。昨日はペースが良かったから、予選ではもっと良い結果を期待していたんだけど、残念なリザルトに終わってしまった。

Q2のスタートで特に顕著だったけど、今日の予選はセッション中にコンディションが急速に変化する難しいものだった。Q1ではブレンドンが惜しくも0.2秒の差でQ2進出を逃す事になった。ピエールの方は、セッションの終盤に力強い走りを見せ見事Q2へ進出してくれたが、その後はタイムアップを果たせなかった。最後のアタックではアンダーステアに苦しみ、マシンの性能を最大限に発揮できていないようだった。今日のデータを基にその原因を探る必要がある。

明日の決勝レースに関しては、ピエールが14番手、ブレンドンはグリッド後方からのスタートになるけど、スタートの際のタイヤコンパウンドを選択できる位置だし、できる限り上のポジションを目指して頑張るつもりだ。


28年ぶりに復活したポール・リカールでポールシッターを獲得したのはメルセデスのルイス・ハミルトン。2番手にはバルテリ・ボッタスが続き、最新仕様のパワーユニットを持ち込んだメルセデス勢が最前列を独占した。第8戦F1フランスGP決勝レースは、日本時間6月24日(日)23時10分からスタート。1周5,842mのポール・リカール・サーキットを53周する事で勝敗を決する。

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