FIA国際自連、コルベーリが関与する”バンパー投げつけ事件”の懲戒調査を開始…一件は国際法廷へ
国際自動車連盟(FIA)は10月14日(水)、イタリアのロナートで開催されたFIAカートKZ世界選手権で発生した一連の事件について、公式な懲戒調査を開始した事を明らかにした。一件はFIA国際法廷に持ち込まれる事になる。
10月4日に行われたCIK-FIA世界選手権KZクラスのレース中、23歳のイタリア人ドライバーは、ライバルのパオロ・イッポリート目掛けてバンパーを投げつけ、挙句の果てに父マルコと共にパルクフェルメで乱闘騒ぎを起こした。
事件を収めた映像は広く世界中に拡散され、2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンは「このバカ野郎に永久追放を望む」と述べ、世界カート選手権のトップを務める元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、コルベーリの行為は「許容できるものではない」として、断固足る姿勢で本件に臨む事を誓った。
衝撃的な事件から10日を経てジャン・トッドFIA会長は、FIAの司法懲戒規定に基づいてイベント中に発生したコルベーリの行動について正式な懲戒調査を開始した。本件は一連の調査を経て、FIA国際法廷で最終的な裁定が下される事が予想される。
FIAは今回の懲戒調査の目的について「利用可能なすべての証拠を収集し、FIA国際法廷への提訴の根拠となるような調査報告書を作成するために目撃者の証言を聞くことにある」と説明している。
なお、イタリア自動車クラブ(ACI)のスポーツ評議会は現地10月7日(水)の会合の中で、コルベーリとその父親マルコ、そして一族が運営するロナートのサウス・ガルダ・カート場に関して、即時のライセンス停止を勧告している。