パオロ・イッポリートにバンパーを投げつけるルカ・コルベーリ、CIK-FIA世界選手権KZクラス決勝レースにて

伊自動車クラブ、”バンパー投げ事件”のコルベーリ親子の即時追放とサーキットのライセンス停止を勧告

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イタリア自動車クラブ(ACI)のスポーツ評議会は現地10月7日(水)の会合の中で、先週末の4日に行われたCIK-FIA世界選手権KZクラスでのレース中に発生した悪質な行為についての調査を行い、イタリア出身のルカ・コルベーリとその父親マルコ、そして一族が運営するロナートのサウス・ガルダ・カート場に関して、即ライセンスを停止するよう勧告した。

コルベーリはパオロ・イッポリートとの接触によりリタイヤした事に腹を立て、自らのカートのバンパーを走行中のイッポリート目掛けて投げつけた挙げ句、レース後のパルクフェルメでイッポリートに体当たりをして乱闘騒ぎを起こした。この争いにはコルベーリの父マルコも加わっていた。

この映像は広く世界中に拡散され、2009年のF1ワールドチャンピオン、ジェンソン・バトンは「このバカ者共の永久追放を望む」と述べ、世界カート選手権のトップを務める元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、コルベーリの行為は「許容できるものではない」として、断固足る姿勢で本件に臨む事を誓った。

ACIは会合を終えて「本件に関して断固とした非難を表明する」との声明を発表。「ルカ・コルベーリとマルコ・コルベーリ、そしてサーキットのライセンスの即時停止」並びに「レギュレーションで許された最大限の制裁」を提案する意向を示した。

なおルカ・コルベーリは事件の翌月曜日に謝罪を表明し、自らの過ちを認めてイベントのスチュワードに対してライセンスの取り上げを求めた事を明らかにすると共に、自主的に今後は「他の如何なるモータースポーツ競技にも参加しない」事を約束している。