フェラーリのシモーネ・レスタcopyright Ferrari S.p.A.

フェラーリ、車体部門責任者を貸し出してハースF1の技術部門を強化…引っ張りダコのシモーネ・レスタ

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スクーデリア・フェラーリはサクヒールGPの初日を終えた12月4日(土)、ハースの技術部門強化のために、チームの中枢を担う車体エンジニアリング部門責任者のシモーネ・レスタを2021年1月1日付けでレンタル移籍させる計画を明らかにした。

2001年にフェラーリに入社したイタリア出身のレスタは、当時技術責任者を務めていたマッティア・ビノットの片腕として2014年から2018年まで設計部門トップを務めた後、同年5月28日にテクニカル・ディレクターとしてアルファロメオ・ザウバーへと移籍。昨年7月末にフェラーリに戻ってきたばかりだ。

ハースはフェラーリからパワーユニットやギヤボックスの他、規約において外部からの購入が許されているあらゆるパーツの供給を受けているが、この程フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)所属のミック・シューマッハと契約を交わし、その関係を更に緊密なものとしている。

ハースは新たなコンコルド協定へのサインに際して、F1における財務および技術戦略を見直し、開発を取り巻く環境の改善とチーム運営強化のためにより多くの資金を確保すべく、跳馬の若手ドライバーを引き受ける事を決断した。レスタの貸し出しはシューマッハ起用の契約の一部と見られる。

ヘルメットを持つミック・シューマッハ
ミック・シューマッハ

ただしフェラーリのマッティア・ビノット代表はこうした関係強化について、2021年導入の新たな技術レギュレーションによって幕が上がる新時代のF1を見越したものだと説明する。

ビノットは「新たに直面する事になる課題に対しては、オープンマインドと実用主義的態度で取り組まなければならない」と述べ、柔軟な思考で既存の仕組みを見直す必要があるとの認識を示した上で、ハースとのシナジー効果を最大化することが、引いてはマラネロの競争力向上に繋がるのだと主張した。

なおレスタの後任には、今年7月設立のパフォーマンス開発部門のチーフを務めていたエンリコ・カルディーレが就く。

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