ドライバー育成プログラムの一環としてカタロニア・サーキットでマクラーレンの2021年型MCL35Mをドライブする平川亮 (2)
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F1、若手ドライバー起用義務を”倍増”…2025年競技ルールを改定

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FIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)は若手ドライバーの出走機会を倍増させるべく、2025年のF1スポーティング・レギュレーション第32条4項を改定した。

現行ルールは全てのチームに対し、マシン1台に付きシーズン中に1回、F1参戦経験が2戦以下のドライバーをFP1あるいはFP2で起用することを義務付けている。FP3は対象外だ。

2025年はこれが「マシン1台に付きシーズン中に2回」へと変更される。つまり、チームとしてはシーズン中に「4回」の初日プラクティスで若手ドライバーを起用しなければならなくなる。

参戦経験が2戦以下であれば誰でも良い、というわけではない。スーパーライセンスまたはフリー走行限定スーパーライセンスを所有していることが要件だ。

レッドブルのように、ジュニアドライバーを多く抱えるチームにとっては育成の場が広がり、将来のドライバー選考において利点を得ることになる。

ハースは独自のジュニアプログラムを持たないチームだが、これまでは、強固な関係を築いているフェラーリの若手ドライバーを起用しており、今後は新たに提携したトヨタの育成ドライバーも選択肢となる。

FIAはこの他に、2024年末限りでのファステストラップのボーナスポイント廃止や、予選およびスプリント予選が開催できない場合のスターティンググリッドをドライバーズ選手権の順位とする変更案を承認した。