F1:拡大傾向収まらず…ニュルでの週末に新型コロナウイルス陽性者数が増加
F1と国際自動車連盟(FIA)は、ニュルブルクリンクで開催されたF1アイフェルGPを跨ぐ10月9日(金)から10月15日(木)までの7日間で、チーム・ドライバー・関係者に対して計1,506回の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)検査を行い、その内8名から陽性反応が確認されたと発表した。
これは検査数としてはこれまでで2番目に少ないものの、陽性者数としては2番目に多く、F1サーカス内において新型肺炎の感染が拡大傾向にある可能性を示している。
F1はレッドブル・リンクでの開幕戦から一貫してグランプリに参加する全てのチームスタッフ、関係者に対してホスト国への渡航前にウイルス検査を義務付け、陰性が確認されない限りパドックへの立ち入りを禁じている。
また、イベント期間中も民間の医療チームによる検査を実施している他、原則としてパドック内へのテレビ関係を除くメディアの立ち入りは制限され、記者会見やインタビューに関してはインターネットを介して行うなど、徹底した対策を施している。
集計情報を公開する理由についてF1は「透明性の確保のため。我々はチームや個人に関する具体的な詳細情報は提供しないものの、7日毎に結果を公表する」と説明している。
9月以降、ヨーロッパでの流行は拡大傾向を示しており、フランスやイタリア、ドイツにおいては、10月に入って1日あたりの新たな感染者数が過去最大となるなど、各国は警戒感を強めている。
こうした背景の一つには、検査体制が以前より充実してきているという事実もあるが、概ね第2波到来の表れとして理解されており、イギリスやスペイン、フランスなどは国民に対して新たな制限を課し始めている。
これに呼応するようにF1サーカスにおいても9月末日頃からPCR検査での陽性者数が増加しており、ニュルブルクリンクでのイベントに際してはメルセデスのチームメンバー2名を含む計8名から陽性反応が確認された。これは前の集計期間を上回るものだ。
また、フェルナンド・アロンソのバルセロナテストの際にも、ルノーのチームメンバー2名が陽性反応を示したとも伝えられている。
期間 | 検査回数 | 陽性 |
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10月9日~10月15日 | 1,506回 | 8名 |
10月2日~10月8日 | 1,635回 | 3名 |
9月25日~10月1日 | 1,822回 | 10名 |
9月18日~9月24日 | 3,256回 | 7名 |
9月11日~9月17日 | 1,938回 | 1名 |
9月4日~9月10日 | 5,589回 | 1名 |
8月28日~9月3日 | 5,704回 | 2名 |
8月21日~8月27日 | 3,591回 | 1名 |
8月14日~8月20日 | 2,847回 | 1名 |
8月7日~8月13日 | 5,467回 | 0名 |
7月24日~7月30日 | 3,909回 | 1名 |
7月17日~7月23日 | 1,461回 | 0名 |
7月10日~7月16日 | 4,997回 | 2名 |
7月3日~7月9日 | 4,566回 | 0名 |
6月26日~7月2日 | 4,032回 | 0名 |