F1、第2戦バーレーンGPと第3戦ベトナムGPの中止を発表…状況を注視しながら代替開催日を検討
F1は、3月22日の第2戦バーレーンGPと4月5日の第3戦ベトナムGPの2レースを中止すると発表した。既に第4戦中国GPもスケジュール通りの開催の中止が決定している事から、2020年シーズンの開幕は最短でも5月のオランダGPとなる事が確定した。
当初バーレーンGPは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行抑止のために無観客レースとしてスケジュール通りに開催される予定であったものの、それも叶わぬ状況になった。
新型肺炎の世界的流行を受けて、F1と国際自動車連盟(FIA)、バーレーン国際サーキット、バーレーン・モーター・フェデラリオン、ハノイ人民委員会、ベトナム社会主義共和国政府、ベトナム自動車協会、そして現地プロモーターのベトナム・グランプリ・コーポレーションは継続的な協議を経て、両レースのカレンダー通りの開催を中止する事を全会一致で決定した。
F1とFIAは今後もバーレーン及びベトナムの現地主催者ならびに地元保健当局と緊密に連携して状況への監視を続け、十分な時間を確保した上で各グランプリの代替開催日の検討を行うとしており、中国GP同様に延期開催の望みがあるとしている。
第4戦までの全てのイベントがカレンダーから消滅した結果、2020年シーズンのFIA-F1世界選手権は5月に開幕を迎える見通しとはなったものの、欧州での新型コロナウイルスの流行は勢いを増しており、F1は定期的に見直しを行うとしている。
現時点ではザントフォールトが2020年シーズンの開幕戦を担う予定ではあるものの、F1は声明の中で「5月末のシーズン開幕を期待する」としておりオランダGP(5月1日~3日)、スペインGP(5月8日~10日)の中止発表は時間の問題とも言える。