ピットからコースへと向かうフェラーリF1-75駆るシャルル・ルクレール、2022年2月23日にカタロニア・サーキットで行われたF1バルセロナテストにて
Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

F1バルセロナテスト《2日目》開始!上位顔ぶれ変わらず、出足の遅いレッドブルとメルセデス

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F1バルセロナテスト2日目午前のセッションが2月24日(木)現地9時より始まった。前日同様にドライコンディションに恵まれ、90分が経過した時点で好調フェラーリのカルロス・サインツがタイムシートのトップに立った。

初日2-3番手と上位に並んだフェラーリは2日目の午前をサインツに託した。水曜午後のセッションに続いてF1-75のステアリングを握ったサインツは、13周を重ねてC3コンパウンドで1分21秒010を記録。後続にコンマ5秒差をつけている。

初日最速を刻んだマクラーレンMCL36をドライブするダニエル・リカルドもまた勢い変わらず、15周を走ってC2タイヤで1分22秒575をマークしているが、フェラーリとの間には今季の更なる進化が楽しみなウィリアムズFW44が割って入った。

アレックス・アルボンは25周を走り込み、リカルドより1段柔らかいC3タイヤでサインツに0.647秒差の2番手タイムをマークした。

Pos Driver Team Laps Time Gap Tyre
1 カルロス・サインツ フェラーリ 22 1:21.010 0.000 C3
2 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 25 1:21.657 0.647 C3
3 ダニエル・リカルド マクラーレン・メルセデス 21 1:22.575 1.565 C2
4 ランス・ストロール アストンマーチン・メルセデス 19 1:22.620 1.610 C2
5 エステバン・オコン アルピーヌ・ルノー 24 1:23.280 2.270 C2
6 セルジオ・ペレス レッドブル 12 1:23.417 6.641 C2
7 ミック・シューマッハ ハース・フェラーリ 14 1:24.107 7.789 C2
8 ルイス・ハミルトン メルセデス 9 1:25.082 4.072 C3
9 ピエール・ガスリー アルファタウリ 17 1:27.651 6.641 C4
10 バルテリ・ボッタス アルファロメオ・フェラーリ 5 1:39.293 18.283 C3

レッドブル・レーシングとメルセデスは出足が遅く、最初の1時間はガレージ内での作業が目立った。

レッドブルは初日にマックス・フェルスタッペンがフェラーリのコンビに次ぐ147周という充実のマイレージを重ねた。2日目はセルジオ・ペレスがRB18での作業を引き継いでいるが走行12周と、フロントランナー達の半分程度に留まっている。

メルセデスはルイス・ハミルトンがW13に乗り込んでいるが、こちらも9周をこなしたのみだ。

2度の赤旗、F1テスト2日目総合結果

今日のアルファタウリAT03にはピエール・ガスリーが乗り込んでいる。昨日、121周と大量に走り込んだ角田裕毅からの作業を引き継ぎ、まずはソフトタイヤを履いて17周を重ねた。

エアロレイクを取り付けてカタロニア・サーキットを周回するアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年2月24日F1バルセロナテストにてCourtesy Of Red Bull Content Pool

エアロレイクを取り付けてカタロニア・サーキットを周回するアルファタウリのピエール・ガスリー、2022年2月24日F1バルセロナテストにて

信頼性に関わる問題を抱えて初日に苦戦した2チームは、2日目にしてその進む道が分かれつつあるように見える。

フロアや冷却漏れなどのトラブルで初日の3分の2近くを棒に振ったハースは軌道に乗りはじめたか。ミック・シューマッハが精力的に周回を重ねて20ラップを消化している。

一方のアルファロメオはバルテリ・ボッタスがC42のステアリングを握っているものの、走行5周と伸びていない。チームは初日のトラブルについて詳細を明かしていないが、ギアボックスに問題があるとの噂もあり、設計上の問題でない事を願うばかりだ。