VCARB 02をドライブする角田裕毅(レーシング・ブルズ)、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)
Courtesy Of Red Bull Content Pool

2025年F1バーレーンテスト《初日》午前速報:角田裕毅、順調スタート!期待の新人アントネッリが最速

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2025年F1公式プレシーズンテストが2月26日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで開幕。初日午前のセッション(4時間)を終え、新人アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が安定した走行を展開し、1分31秒428のトップタイムを記録した。

レーシング・ブルズの角田裕毅は、トップから0.182秒差の4番手をマーク。アントネッリと並ぶ最多78周を走行し、順調なスタートを切った。午後は新たなチームメイト、アイザック・ハジャーに作業を引き継ぐ。

スクーターでパドックを移動するレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーと角田裕毅、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)Courtesy Of Red Bull Content Pool

スクーターでパドックを移動するレーシング・ブルズのアイザック・ハジャーと角田裕毅、2025年2月26日(水) F1プレシーズンテスト1日目(バーレーン・インターナショナル・サーキット)

F1バーレーンテスト午前暫定結果

Pos Driver Team Time Gap Laps
1 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1:31.428 0.000 78
2 リアム・ローソン レッドブル・ホンダRBPT 1:31.560 0.132 58
3 アレックス・アルボン ウィリアムズ・メルセデス 1:31.573 0.145 63
4 角田裕毅 レーシングブルズ・ホンダRBPT 1:31.610 0.182 78
5 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1:31.834 0.406 70
6 ジャック・ドゥーハン アルピーヌ・ルノー 1:31.841 0.413 68
7 フェルナンド・アロンソ アストンマーチン・メルセデス 1:31.874 0.446 46
8 オスカー・ピアストリ マクラーレン・メルセデス 1:32.084 0.656 66
9 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー・フェラーリ 1:32.169 0.741 55
10 オリバー・ベアマン ハース・フェラーリ 1:35.522 4.094 72

2025年F1テスト初日総合結果

全チームが今季開幕オーストラリアGPを前に行われる3日間のテストに参加。新車のデータ収集を進めている。各チームは1台のマシンを使用し、午前と午後の2セッションに分けて走行。初日の午前のセッションには10名のドライバーが出走した。

期待の大型新人アントネッリは、現地時間10時に最初の走行を開始。空力測定用のエアロレイクを装着し、メルセデスの新車W16のデータ収集に取り組んだ。0.132秒差をつけ、レッドブルRB21を2番手に抑えて午前を終えた。唯一のミスはセッション終盤のロックアップだった。

エアロレーキを取り付けコースに向かうアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年2月26日F1プレシーズンテスト初日午前Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

エアロレーキを取り付けコースに向かうアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、2025年2月26日F1プレシーズンテスト初日午前

レッドブルRB21の最初の走行はリアム・ローソンが担当。しかし、ターン4でワイドに膨らむ場面があり、挙動が不安定に見える場面があった。昨年のRB20はセットアップが難しく、ペースを引き出しにくいマシンだったが、新車においてその問題は解消されたのだろうか。ターン3でスピンを喫し、プレッシャーの大きさを物語る場面もあった。

今季フェラーリへ移籍したルイス・ハミルトンは70周を走破し、5番手のタイムを記録。風の影響でターン11でややワイドに走る場面があったものの、大きなトラブルはなく順調な滑り出しとなった。

ハースのオリバー・ベアマンは、誰よりも早くフルレースディスタンス(57周)を消化し、最終的に72周を走破。しかし、最速タイムは1分35秒522とトップから4.094秒遅れとなった。一方、フェルナンド・アロンソ(アストンマーチン)とニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)はフルレースディスタンスに達しなかった。

チームは1時間のランチブレイクを挟み、データ分析を実施。午後のセッション(現地時間15時開始)に向けて準備を進めている。午後はドライバー交代が行われ、より多くの走行データが収集される予定だ。

現時点で大きなトラブルは発生しておらず、各車の信頼性は高いといえる。多くのチームがエアロレイクやフロービズを活用してデータ収集を進め、新車の評価に取り組んでいる。テストが進むにつれ、各チームの本当の競争力が徐々に明らかになっていくことだろう。

なお、テスト期間中のラップタイムは、使用するタイヤ、燃料搭載量、エンジン出力、空力プログラムがチームごとに異なるため、常に参考程度にしかならない。特に初日は、パフォーマンスを追求するよりも、各種システムのチェックやセットアップの調整が優先されるため、その傾向が一層顕著だ。