2019年F1バーレーンGP決勝レーススタート直後のホームストレートの様子
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F1バーレーンGP、チケット販売を一部中止…新型コロナウイルスの流行拡大受け

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計画通りの開催が懸念されているF1バーレーンGPの舞台バーレーン・インターナショナル・サーキット(BIC)は5日、新型コロナウイルス対策を推し進めてスケジュール通りのグランプリ開催を目指す意向を明らかにする一方で、チケット販売を一部中止したと発表した。

BICはレース開催を2週間後に控えた現地5日(木)夜遅くに声明を発表し、「人と人との適切な社会的距離について定めたガイドラインを確実に満たせるように」との理由で、グランプリのチケット販売を「段階的に進めていく」との方針を示し、一部のチケットの販売を一時的に見合わせた事を明らかにした。

バーレーン保健省の3月1日付の発表によると、同国での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の確定症例数は41名に上っており、過去14日以内に中国、香港、韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、イラク、イラン、イタリア、そして日本への滞在歴を持つ外国在住者に対して、空港での検疫と合わせて最低14日間の待機期間を義務付けている。

BICは声明の中で「国内外のファンのために、バーレーン国際サーキットは安全かつエキサイティングなF1ガルフ・エア・バーレーンGPを開催することを確約する。我々は保健省や内務省を含むすべての関係省庁と緊密に協力して、コロナウイルスの拡大抑止に努めている」と述べ、現時点ではカレンダー通りの日程でレースを開催する方針を示した。

その一方でBICは「さらなる事実が明らかになった場合、BICはF1の経営陣および当王国の保健当局と緊密に連絡を取り合って状況把握と評価に努めると共に、その時の状況および最新の医学的アドバイスを元に、追加でチケットの販売を行うか、あるいは(既に販売済みの)チケットの払い戻しを行うかを決定する」と述べ、グランプリの中止あるいは無観客開催の可能性がある事を認めた。

BIC側はこれらの対策はあくまでも「予防措置」であり、観客やチーム、サーキットスタッフの安全を確保するために、現在進めている公衆衛生対策の一環として打ち出したものだと説明している。

サーキットでは、COVID-19が疑われる事例が発生した場合の医療手順や、サーキット入場時のスクリーニングの方法を用意している他、万が一の場合に備えて専門の医療設備を拡充するとともに、感染拡大を防ぐために手洗い場を追加で用意するなど、開催を前提とした対策が進められている。

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