F1オーストラリアGP、3年ぶり開催で記録的な観客動員…日本GPも伸びるか?
待ちわびたファンの期待の表れだろうか。4月8~10日に3年ぶりに開催された2022年のF1オーストラリアGPには4日間で延べ41万9,114人が観戦に訪れた。
これは1996年に初めてアルバート・パークでグランプリが開催された当時の40万1,000人を上回る過去最多であり、32万4,000人を記録した2019年の前回大会からの伸び率は129.3%に達した。
今年10月には鈴鹿サーキットで日本GPが行われる。こちらも同じく3年ぶりの開催だ。F1日本GPの観客数は2006年の36万1,000人を境に減少傾向にあり、2017年には過去最低となる13万7000人を記録した。
2019年の前回大会は台風19号の影響で2日目のセッションがキャンセルされた。2018年は16万5,000人が足を運んだ。オーストラリアと同じ伸び率が期待できるとすると、今季は21万3,000人程度となり、ホンダとトヨタがワークス参戦していた2007年(28万2,000人)以来の動員となるが果たして。
ホンダは昨年末を以てF1から撤退したものの、今季も引き続きレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリにパワーユニットを供給している。
オーストラリアGPはパンデミックの影響で2020年と2021年の2年に渡って中止を余儀なくされた。現地プロモーターは3年ぶりの開催に向け、追い抜き改善のために地元の英雄、ダニエル・リカルド(マクラーレン)らの協力を得て、初めてアルバート・パークのレイアウト改修を行った。また今季はグランドエフェクトカーの導入を含む歴史的なレギュレーション改訂が行われた。
主催者発表によると日曜日の観客動員数は12万8,294人に達した。土曜は12万3,247人、金曜は11万2,446人、木曜は5万5,107人のファンがサーキットに足を運んだ。初日金曜と予選が行われた土曜の観戦者数は1996年以来の最高を記録した。決勝当日の観客動員数は3番目に多い数字となった。
なおオーストラリアGPとしての最多動員はアデレードで開催された1995年の52万人となっている。