記者会見に臨むフェルナンド・アロンソ
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ロン・デニスがいたとしたらインディ500への参戦は叶わなかっただろう、とアロンソ

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インディ500への参戦を発表したマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは、元CEOのロン・デニスが今もチームに留まっていたとしたら、インディ500への参戦はなかっただろうと考えている。

先日アロンソは、世界三大レースの1つであるインディ500への参戦を電撃表明。2017年のインディ500の決勝日とF1モナコGPの決勝日はバッティングしており、アロンソはモナコGPよりもインディ500でレースを行うことを決断した。

完璧主義者の元チーム監督

バーレンGPのプレスカンファレンスで、ロン・デニスがまだマクラーレンを担当していたらこのような事は起こり得たのか?と記者から質問されたアロンソは「僕はそうは思わないよ」とコメント。

昨年11月にマクラーレン・グループのCEOを辞任したロン・デニスは、F1界随一の完璧主義者として知られ、自身のチームが表彰台に上がらないと気分が悪くなる程であったと言われている。アロンソが欠場することになるモナコGPは、F1で最古の歴史を持つグランプリであり「モナコGPの優勝は3勝分の価値がある」と言われるほど名誉なレースとされる。そのため、デニスがいたらモナコを欠場するなど許されるはずがない、とアロンソが考えるのも無理もない。

またアロンソは、今回のインディ500参戦はデニスの後任であるザク・ブラウンなしには実現しなかっただろうとも語っている。

新しいボスはF1に固執していない

「ザクは、他のチーム代表や僕の昔のボスたちよりも大きなビジョンを持った男なんだ。彼はモータースポーツを普通とは違った視点から見ているんだよ。彼はより成長したマクラーレンを見据えているから、F1だけに固執してるわけじゃないんだ。マクラーレンはル・マンで何度か勝っているし、インディ500でも過去に優勝してるよね。僕は、ザクがチームに合流してくれたことは素晴らしいことだと思ってる」

元銀行員であるイギリス人のロン・デニスとは異なり、昨年末にマクラーレンの新しいCEOに就任したザク・ブラウンは、レーシングドライバーとして活躍した後、自ら事業を興しビジネスマンの道を歩み始めたアメリカ人だ。ブラウンは、世界で最も規模の大きなモータースポーツ広告代理店の創業者であり、F1に留まらない幅広い人脈を持ってる事で知られる。

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