本来だったらレッドブル・ホンダの一台を”食えた”はず、とグロージャン / F1中国GP《予選》
4月13日のF1中国GP公式予選を9番手で終えたハースのロマン・グロージャンは「本来だったらガスリーを食えたはず」と語り、予選Q3での最終アタックが計測できなかった事を悔しがった。
セバスチャン・ベッテルとマックス・フェルスタッペンの”いざこざ”が注目された予選Q3。読み誤ったか、予選最終ラウンドのラストランでは、10台が互いにスペースを見つけることに苦労し、隊列の後方にいた数台が時間切れでアタックチャンスを失った。
ハースの2台に至っては、1回目のランを走っていなかったためノータイム。ケビン・マグヌッセンが9番手、ロマン・グロージャンが10番手でマシンを降りる事となった。
「少し悔しいね」とグロージャン。レッドブルホンダのピエール・ガスリーを名指しして、タイム計測できてさえいれば6番手の可能性すらあったと主張した。
「ターン14(最終2個目のコーナー、バックストレート後のヘアピン)に差し掛かった時、チームから20秒のマージンがあるって言われたんだ。でもその次に聞いた時は5秒だった」
「一度しか走らなかったQ2のタップタイムを考えれば、ルノーを倒せたと思うし、ポケットの中にはまだ少しタイムが残ってから、ガスリーだって捉えられたはずだ」
念願のレッドブル昇格を果たしたガスリーは、過去2戦に渡ってチームメイトのフェルスタッペンに予選・決勝ともに大きく引き離されており、本人は上海での6番手に一定の満足感を示しているものの、その傾向は今週末も大きくは変わっていない。
時間を読み誤ったが故に期待はずれの結果に終わったグロージャンだが、メディアセッションでは終始ニコニコ顔。タイムアップしてしまった理由については「多分時計の針を中国時間に合わせ忘れてたんだろうね」と語り、笑いを誘った。
なお、ギュンター・シュタイナー代表は「仮に一番乗りでコースに出ていても同じように9・10番手だった可能性もある」との考えを示し、マグヌッセンも「走れていたとしても、これ以上の結果が得られたとは思っていない」と語った。
確かに今季のハースは予選で印象的なペースを示しているが、決勝では幾らか影を潜めている。特に、前戦バーレーンGPでは予選で6・8番手を確保していながら、決勝ではグロージャンがリタイヤ。マグヌッセンもトップ10圏外へと追いやられ、最終13位でチェッカーを受けた。
「ルノーの昨日のロングランはかなり力強かった」とグロージャン。「決勝で彼らに食らいついていけるかどうかは分からない」