上海インターナショナル・サーキットを走るメルセデスW09 ルイス・ハミルトン、2018年F1中国GP初日
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メルセデス、ハミルトンが最速連取も不安要素あり「ベストな走りをしないと跳馬には勝てない」

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13日(金)に行われたF1中国GP初日セッションを終えて、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスが各々の走行を振り返った。

得意とする涼しめのコンディションで勢いを得たメルセデスW09、午前のセッションでハミルトンがP1、ボッタスはP3と上々のスタートを切った。続く午後の2回目のフリー走行では、ハミルトンが再びトップタイムを記録し、ボッタスが1000分の33秒でまたも3番手という結果となった。

FP2ではハミルトンがソフトタイヤ、ボッタスがミディアムタイヤでの走行に注力、2台のマシンで作業を分担し着々と準備を進めた。バルセロナテストと過去2回のグランプリで得られた情報から判断すると、メルセデスは今日のような涼しめのコンディションでは強さを発揮するが、気温が高く暑いコンディション下ではやや苦労する傾向にある。

予選は初日金曜と似たような天候が予想されているが、決勝が行われる日曜は晴れのドライコンディション予報となっており、仮に予選で1-2を飾ったとしても、日曜レースが楽な展開となる保証はない。初日を終えたハミルトンは、ベストな走りをしない限り勝利はない、と語り、大混戦のトップ3争いを予想している。

上位3チームのタイムは接近、楽な戦いとはならない

ルイス・ハミルトンFP1: 1位, FP2: 1位

上海に着いた時はすごく良い天気だったけど、今やどこへ行ったやらって感じだね。雨が降り出してるし寒いし…。でも、必要としていた周回はちゃんと走れたし、マシンについて良いフィードバックが得られたし、良い1日だったよ。どのコンパウンドも似たり寄ったりなペースだったね。ソフトとウルトラソフトは2段階離れてるのに、大きな差はなかった。

マシンバランスは良いんだけど、今夜は少し微調整するつもりだよ。フェラーリは速かったし、レッドブルのロングランペースはすごく良さそうだった。接近してるのは良いんだけど、それだけに僕らとしてもベストの戦いをしなきゃならない。一致団結して取り組まなきゃ勝てないから、チーム全員が準備万全で臨まないとね。

バルデリ・ボッタスFP1: 3位, FP2: 3位

日曜のレースはドライコンディションが予想されてるから、セッション終盤まで雨が降らなくて良かったよ。1日を通してもそうだし、セッションの間でさえも、コースコンディションは大きく改善したね。1周毎にどんどんグリップが上がっていったけど、上海では毎回こんな感じだね。

明日のFP3は雨がラバーを洗い流した状況でスタートするだろうから、少し難しいセッションになるだろうね。午後の予選までにコンディションが改善してくれると良いんだけど。今日のFP1では、マシンそのものは速かったんだけど、ドライブしづらくてバランスにちょっと問題があったんだ。でも、FP2でセットアップを変えたらタイムが改善したよ。明日に向けてもう一歩改善できると良いね。

全体的にはチームとして良い走りができたしデータもたくさん得られたから、明日に向けて必要なものは全て出揃ったんじゃないかな。予選と決勝はまたしてもフェラーリとの大接戦になりそうだね。


2018年FIA F1世界選手権 第三戦中国GP 3回目のフリー走行は日本時間4月14日(土)12時から、公式予選は同日15時から上海インターナショナル・サーキットで行われる。現地上海は降水確率55%の雨予報となっており、ウェットコンディションが予想されている。

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