火花を散らし上海インターナショナル・サーキットを駆け抜けるマクラーレンMCL33、2018年F1中国GPにて
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マクラーレン、身内のスリップ使ったアロンソが10番手「予選ランは微妙…レースペースは有望」F1中国GP《初日》2018

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13日(金)に行われたF1中国GP初日セッションを終えて、マクラーレンのフェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンがコメントを発表した。

2回目午後の練習走行では、バンドーンのスリップストリームを使用して利を得たフェルナンド・アロンソが10番手タイムをマーク。14番手に終わったバンドーンは、セッション終盤に右リアタイヤの取り付けミスによるアクシデントによってコース上にマシンを停めた。

この一件はアンセーフリリースの審議対象となり、セッション終了後にチームに対して5000ユーロ、日本円にして約66万円の罰金が科された。

マクラーレン:F1中国GP初日を振り返って

フェルナンド・アロンソFP1: 12位, FP2: 10位

FP1では新しいパーツのテストを優先して行い、FP2ではタイヤの作業に集中して取り組んだ。上海では特にフロントタイヤのデグラデーションが酷いから、両方のコンパウンドを試しておく事が重要だったんだ。

終盤のほんの数分だけだったけど、ウエットコンディションの中でインターミディエイトを履いた状態でのマシンもチェックしておいた。ウェットだと色々状況が違うから、試しておくだけでもエンジンのマッピングやなんかに関してアイデアを得られるからね。

決勝が行われる日曜の天気は良さそうだね。日差しのあるドライコンディションになるみたいだし、風向きも変わって今日とは全然違う状況になりそうだから、日曜日は臨機応変に対応しなきゃならなそうだ。計画していたプログラムは全部消化したよ。これから全てのデータを分析して、明日のパフォーマンスに繋げていけるよう作業を続けるよ。

ストフェル・バンドーンFP1: 18位, FP2: 14位

残念ながら、あまりスムーズな一日じゃなかったよ。FP1で幾つかトラブルを抱えてしまい、FP2でもピットストップの問題が発生してしまった。完璧な一日ではなかったけど、午後のセッションではマシンにかなり自信をもてるようになった。多くの学びがあったし、FP2はとても良いセッションになったと思う。

今日一番良かったことは、過去2戦がそうだったようにレースペースが有望だという事だね。予選のパフォーマンスに関してはもう少しって感じだけど。明日は少し難しい天気になりそうだから、タイヤ配分という点では色んな可能性がありそうだけど、僕らに必要なツールは全部揃ってるはずさ。ソフトとウルトラソフトの差は大きいし挙動もかなり違うから、レース展開を大きく左右する可能性がありそうだね。

今日は風が強くてみんな翻弄されてたみたいだけど、僕らにとっては大した問題じゃなかった。ピットアウトした直後は何もおかしいところはなかったんだけど、3コーナーで左に曲がった時にミラーを見たら、右リアが緩んでるのが見えたんだ。安全に配慮してすぐにマシンを停めたよ。今は調査中で原因についてはよく分かってない。ピットストップもゲームの一部だし、それはこれからも変わらないと思うけど、バーレーンで起きたようなアクシデント(キミ・ライコネンのピット作業の際、ホイールの取付が不十分でリタイヤを強いられた)はゴメンだね。でも、たまにそういった事は起こるものなんだ。


2018年FIA F1世界選手権 第三戦中国GP 3回目のフリー走行は日本時間4月14日(土)12時から、公式予選は同日15時から上海インターナショナル・サーキットで行われる。現地上海は降水確率55%の雨予報となっており、ウェットコンディションが予想されている。

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