F1、2023年スプリントでDRS制限緩和…気になる開催候補地は

2022年11月12日にインテルラゴス・サーキットで行われたF1サンパウロGPスプリントの1周目の様子Courtesy Of Pirelli & C. S.p.A.

更なる接近戦の促進に向けてF1は、年6回の開催が予定されている2023年のスプリントでDRSの使用制限を緩和する方針だ。変更の可能性はあるものの開催候補地も出揃っている。

F1アブダビGPの初日11月18日(金)に行われたF1コミッションの中で、2023年のスプリントにおけるスタート及びセーフティーカーからの再開時にDRSの使用許可を1周早める案が承認された。

リアウイングの角度を変更して空力抵抗を低減し、オーバーテイクの促進を目指すDRSは、クラッシュなどの事故を防止する観点からスタートまたは再スタート後の最初の2周は使用できないルールとなっている。

これを2周目から使用できるようにした場合にどの程度のレース性向上が期待できるのかについて、まずは2023年のスプリントを使って実験・評価を行い、その上で2024年にはスプリントだけでなく決勝を含めた全てのレースでの採用を目指していくという。

また、この日の会合ではF1のステファノ・ドメニカリCEOから各チーム代表に対して2023年のスプリント候補地が提示されたという。まだ確定事項ではないようだが以下の名前が取り沙汰されている。

  • オーストリアGP(レッドブルリンク)
  • ベルギーGP(スパ・フランコルシャン)
  • カタールGP(ロサイル)
  • アメリカGP(COTA)
  • サンパウロGP(インテルラゴス)
  • アゼルバイジャンGP(バクー)

更に、来年のスプリントではレース中の事故に対する損害賠償制度が簡素化され、1イベント毎、1チームあたりの上限額が従来の15万ドルから30万ドルへと引き上げられ、細々とした補償条項は一掃される。

加えて、パルクフェルメに関するルールの簡素化も検討されている。初日に予選が行われる事から、スプリント採用の週末はパルクフェルメの監視体制を増強しなければならず、運用上の課題が発生している。

いずれもF1コミッションでの合意内容であり、実際のレギュレーション変更には世界モータースポーツ評議会(WMSC)の承認が必要となる。

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