上海インターナショナル・サーキットでメディアインタビューに答えるトロロッソ・ホンダのアレックス・アルボン、2019年F1中国GPにて
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アルボン、2戦連続入賞目指す「僕らのマシンはどこでも速い」F1カナダGP《preview》

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トロロッソ・ホンダのアレックス・アルボンは、F1世界選手権第7戦カナダGPに先立って「更に多くのポイントを獲得を望んでいる」と語り、前戦モナコに続く2戦連続でのポイント獲得を目指す構えを見せた。

アルボンはバーレーン、中国、モナコの3レースで入賞を果たし、現在ドライバーズランキングで7ポイントを獲得し14位につけている。F1でのドライブにも慣れ、STR14の戦闘力も増すなか、アルボンは初走行となるモントリオールで7位入賞以上のリザルトを狙っている。

2戦連続入賞目指す「僕らのマシンはどこでも速い」

アレックス・アルボン

ジル・ビルヌーブ・サーキットでレースをするのは今回が初めてなんだ。僕らは過去数戦に渡って高い競争力を発揮しているから、今回はより多くのポイントと力強いパフォーマンスを期待している。序盤はちょっとした問題もあって思うようにいかなかったけど、この前のモナコで願っていたような結果をようやく得る事ができた。チームの仕事ぶりは素晴らしかったし、僕らはかなり上手くやることができた。

モナコでは過去に何度かレースをした事があるけど、F1の場合は別の競技みたいな感じだったよ。だって、クルマを降りると気が散るような賑やかな出来事があまりにも多かったし、エナジーステーションに来るセレブに会うためにたくさんの人が集まってくるんだから。本当にクールなイベントだった。皆がモナコに行きたがる理由が分かったよ。

予選で初めてQ3に進めて嬉しかった。週末はずっとペースがあったから励みになったし、7位と8位でフィニッシュ出来たことで、自信を持ってモントリオールに向かう事が出来る。

モントリオールにはまだ一度も行ったことがないんだけど、良い話をいっぱい聞いてるし、ここ数戦で手応えを得る事ができているから何も心配してはいない。トラック的にはモナコの要素とバルセロナの要素が少しずつ合わさったようにも見えるし、僕としては楽しみにしてるんだ。壁と”戯れる”必要があるし、ドライバーが皆大好きなコースだから、真のドライバーズサーキットなんだろうなって思ってる。

シミュレーターを使って予行練習したんだけど、凄くテクニカルなサーキットだね。セットアップに関して言うと、ロングストレートでのトップスピードを抑える事で、低速コーナーのためのダウンフォースを稼がなきゃならないから、バクーの時みたいな妥協が必要だ。路面は凄くバンピーだし、タイムを稼ぐためには縁石を上手く使いこなさなきゃならないから、僕も宿題を抱えているようなものさ。本当に楽しみだよ!

街自体にも幻想的な雰囲気があると聞いているから、それも楽しみにしてるんだ。僕としては、今回も良い結果を得られると信じてる。僕は今年これまでの6レースのうち、5レースで8位から11位の間で完走している。つまりこれは、僕らのクルマには一貫性があり、どのような種類のコーナー・トラック・路面であってもきちんと機能するってことだ。

別の見方をすれば、僕らのマシンにはセットアップを煮詰めていくための良い基礎があるってことだし、実際、そのポテンシャルを解き放って非常に強力なレースペースを発揮できている。僕の方も、自分のドライビング・スタイルに合わせてクルマをセットアップする方法がよく分かってきているし、すべてが正しい方向に進んでいる。


カナダGPの舞台となるのは、1周4361m、全13コーナーからなるストップアンドゴーのジル・ビルヌーブ・サーキット。ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウイン。2位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、3位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続き、予選トップ3がそのまま表彰台に上がった。

F1カナダGPは、日本時間2019年6月7日(金)23時からのフリー走行1で幕を開ける。

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