バルセロナテスト初日を終えてメディアインタビューに応えるトロロッソ・ホンダのダニール・クビアト
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クビアト、STR14の”全方位的な性能”に自信「どんなサーキットでも速い」F1カナダGP《preview》

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ポテンシャルがありながらも中国、アゼルバイジャンと、2戦連続でリタイヤに終わったダニール・クビアトだが、続くスペインとモナコの両方で予選Q3進出を果たし、決勝レースでは9位、7位と2戦連続入賞を達成。モンテカルロではチームメイトのアレックス・アルボンもトップ10に食い込み、ファエンツァのチームにダブルポイントをもたらした。

F1第7戦カナダGPに先立ってクビアトは、正統派パーマネントコースの代表格であるカタロニア・サーキットと、低速市街地のモンテカルロの両方で好結果を残した事に触れて、シーズン開幕から続けてきた開発の努力が結実し、STR14は今や全方位的な性能を持ち合わせていると主張。ストップアンドゴーのジル・ビルヌーブ・サーキットでのリザルトに自信を示している。

STR14の全方位的な性能に自信

ダニール・クビアト

この数週間の状況を考えると、前向きな気持でカナダGPに挑めるし楽しみだよ。この前のモナコでのレースでは、二台揃ってポイントを獲得できているし、全体としてポジティブな材料がたくさんあったからね。モナコとバルセロナは全く異なるタイプのサーキットだけど、このクルマはその両方でかなり高い競争力を示していたし、今後のレースではどのような種類のコースであれ、上手くやることが出来るはずだ。

チームは今年に入ってから、クルマを速く走らせるには何が必要かを理解し、正しいセットアップ・アプローチを見つけるという点で、素晴らしい仕事をしてきたと思う。僕としては、パッケージからより多くのパフォーマンスを引き出す方法を学んできたし、これらすべての要素が組み合わさった事で、マシンがより高い性能を発揮するようになったんだ。

モントリオールは凄く速いサーキットだから、ストレートでの高い性能が必要になる。ミドルセクターには幾つかシケインがあるから、コーナリングの向きが目まぐるしく変化する。ここは年間を通して使われているコースじゃないから、金曜日は路面がかなり汚れている。週末を通して路面がどう変化し改善していくかを見極めなきゃならない。

歴史のあるイベントだし、ドライブするのも楽しいトラックだ。直線区間が長くてビックブレーキングがあるから、レースは毎年凄くエキサイティングだし、DRSゾーンではオーバーテイクのチャンスが沢山あるから他車と競い合えるし、見に来てくれた観客にとっても楽しいグランプリだと思う。

ロングストレートと低速コーナーの組み合わせで作られたレイアウトだから、クルマのエアロやメカニカル・セッティングの点で必ず何らかの妥協を強いられる事になる。だからこそ、クルマに何が最適でどこに限界があるのかを金曜日の時点で理解しなきゃならない。まずは持ち込んだイニシャルセットアップがどのように機能するかを金曜日に見極めた上で、土曜日に向けてそれを維持するか、一晩かけて変更するかを決めるつもりだ。

僕はこのサーキットの雰囲気が好きだけど、聞いたところでは施設が幾らか変更されたみたいだね。どう変わったのか楽しみだよ。変化はいつだって大歓迎さ。レース週末は慌ただしいから、僕にとって唯一重要なのはドライバールームなんだ。一人でリラックスする出来る場所が必要なんだ。

正直なところ、モントリオールは場所、サーキットのロケーション、そしてコースそのものと言った点で僕のお気に入りの一つで、リストの最上位の方に入っているグランプリなんだ。街はとても生き生きしていて本当にクールだし、料理も凄く美味しいし雰囲気も最高なんだ。


ドライコンディションとなった昨年のグランプリでは、スクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルがポール・トゥ・ウイン。2位はメルセデスAMGのバルテリ・ボッタス、3位にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが続き、予選トップ3がそのまま表彰台に上がった。

F1カナダGPは、日本時間2019年6月7日(金)23時からのフリー走行1で幕を開ける。

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