0.1秒以内の接戦を制しフェルスタッペンが最速…跳馬とシルバーアローは”爪”隠す / F1ブラジルGP《FP1》結果とダイジェスト

インテルラゴス・サーキットを走るレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン、F1ブラジルGP 2018年11月10日copyright Red Bull Content Pool

シーズン20戦目となるF1ブラジルGPが現地サンパウロ11月9日にインテルラゴス・サーキットで開幕を迎え、日本時間22時から金曜1回目のフリー走行が行われた。

グランプリ一発目のセッションを制したのはレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペン。1分9秒011のトップタイムを記録した。2番手にはトップから0.049秒遅れでスクーデリア・フェラーリのセバスチャン・ベッテルが、3番手には同0.096秒差でメルセデスAMGのルイス・ハミルトンが続いた。

跳馬はここ数戦と同じ様にセッション時間内にフロアの交換を行い、スペックの違いによるパフォーマンスとクルマへの影響を検証。コンストラクターズでの逆転を目指して、SF71Hのポテンシャルを最大限に発揮するよう努めた。フェラーリは選手権争いでメルセデスに対して55点ビハインドの2位につけている。

メルセデス陣営は2台のマシンに異なるリアウィングを搭載。3番手のハミルトンは低ダウンフォース、6番手に終わったバルテリ・ボッタスは高ダウンフォースのウイングで周回を重ねた。フェラーリもメルセデスも実力を見せびらかす様子はなく、真の速さを知るには明日の2日目を待つ必要がありそうだ。

現代マシンのダウンフォース量は以前と比較して著しく高く、かつてはスロットルを戻して通過する”コーナーであった”部分の多くは、今となってはエンジン全開の”ストレート”と化している。近年メルセデスとフェラーリがブラジルで席巻しているのは決して偶然ではない。

フェルスタッペンがトップタイムを刻み、ダニエル・リカルドがコンマ4秒遅れの4番手と好発進を切ったとは言え、今週末は三つ巴とはならず、シルバーアローと跳馬の2強対決となる可能性が高い。加えてリカルドは今季6基目のターボチャージャーを投入。決勝での5グリッド降格が確定している。

金曜午前のサンパウロはスッキリとはしないまでも予想された雨はなく、セッションは気温20℃、路面温度27℃のドライコンディションでスタートした。公式タイヤサプライヤーのピレリは、スーパーソフト、ソフト、ミディアムの3種類のコンパウンドを持ち込んだ。

旧型スペック2エンジンで初日に挑んだトロロッソ・ホンダ勢。ピエール・ガスリーは15番手、ブレンドン・ハートレーは18番手でセッションを終えた。両者とも柔らかいスーパーソフトを履くことなく、新しい空力パッケージの評価とセットアップの熟成に集中的に取り組んだ。

FP1では3名の若手がレギュラードライバーに代わって走行を担当した。セルジオ・ペレスに代わってステアリングを握ったニコラス・ラティフィは、10番手の僚友エステバン・オコンに1.1秒遅れて20番手最下位。マーカス・エリクソンの車を走らせたアントニオ・ジョビナッツィは、9番手シャルル・ルクレールにコンマ3秒届かず13番手という結果となった。

フェルナンド・アロンソの代わりを務めたランド・ノリスは、19番手ストフェル・バンドーンをコンマ4秒上回る16番手。ただし、バンドーンは最も硬い白色ミディアムでの走行を担当。ノリスはひたすら黄色のソフトタイヤでラップを刻み続けていた。

2018年F1第20戦ブラジルグランプリ2回目のフリー走行は、日本時間9日(金)26時から1時間半の日程で開催される。

2018年F1第20戦ブラジルGPフリー走行1(FP1)リザルト

Pos No Driver Team Time Gap Laps
1 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・タグホイヤー 1:09.011 16
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:09.060 +0.049 20
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:09.107 +0.096 28
4 3 ダニエル・リカルド レッドブル・タグホイヤー 1:09.395 +0.384 23
5 7 キミ・ライコネン フェラーリ 1:09.573 +0.562 28
6 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:09.679 +0.668 23
7 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:09.922 +0.911 28
8 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:10.236 +1.225 15
9 16 シャルル・ルクレール ザウバー・フェラーリ 1:10.346 +1.335 28
10 31 エステバン・オコン フォースインディア・メルセデス 1:10.361 +1.350 34
11 55 カルロス・サインツ ルノー 1:10.662 +1.651 34
12 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:10.679 +1.668 34
13 36 アントニオ・ジョヴィナッツィ ザウバー・フェラーリ 1:10.685 +1.674 29
14 18 ランス・ストロール ウィリアムズ・メルセデス 1:10.799 +1.788 30
15 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:10.934 +1.923 30
16 47 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:11.013 +2.002 28
17 35 セルゲイ・シロトキン ウィリアムズ・メルセデス 1:11.037 +2.026 30
18 28 ブレンドン・ハートレー トロロッソ・ホンダ 1:11.176 +2.165 32
19 2 ストフェル・バンドーン マクラーレン・ルノー 1:11.452 +2.441 23
20 34 ニコラス・ラティフィ フォースインディア・メルセデス 1:11.493 +2.482 34

コンディション

天気晴れ
気温20℃
路面温度27℃

セッション概要

グランプリ名 F1ブラジルGP
セッション種別 フリー走行1
セッション開始日時

サーキット

名称 インテルラゴス・サーキット
設立 1936年
全長 4309m
コーナー数 15
周回方向 反時計回り

F1ブラジルGP特集

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