ブラッド・ピット、F1映画の撮影でイギリスGPに合わせてシルバーストン走行へ
ブラピの相性で親しまれる米ハリウッド俳優のブラッド・ピットは、新しいF1映画の撮影の一環として、今季第11戦として行われるF1イギリスGPの週末にシルバーストン・サーキットでメルセデス設計のマシンをドライブする見通しだ。
この映画は「トップガン マーベリック」のジョセフ・コシンスキー監督が手掛ける最新作で、Apple Studiosからの配給が決定しており、7度のF1ワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトン(メルセデス)がジェリー・ブラッカイマーと並びプロデューサーとして関与している。
本作はF1グランプリの週末を積極的に利用して撮影が行われる計画で、59歳のアメリカ人スターはイギリスGPのセッションの合間に、メルセデスF1チームが設計したマシンでコースを単独走行する事になるようだ。
これはF1ではなくF2マシンをベースとした改造車両とみられている。恐らくはテストのためだろう。映画撮影用と思われるF2らしきマシンが4月末にシルバーストンを走行する様子が確認されている。
F1デジタルプレゼンテーターのウィル・バクストンによると制作陣は、トップガン・マーベリックでの知見を活かし、狭いコックピット内からの撮影用として史上最小となる可動式6Kカメラを18ヶ月間かけて開発した。
またコシンスキーは、F1を題材としたジョン・フランケンハイマー監督の1966年公開映画「グラン・プリ」を超える「最も正確かつ印象的なレース映画」を目指しているといい、実際のグランプリレースに忠実な映画とすべくハミルトンは関係者と「毎日連絡を取り合っている」という。
バクストンはF1マイアミGPの開催に合わせて5月4日に行われた「Wall Street Journal」主催のF1アクセラレート・サミットに参加し、コシンスキー及びブラッカイマーと対談した。
公開日やタイトルを含めて明らかにされている情報が限定的な本作でブラッド・ピットは、若手ドライバーの指導役のチームメイトとして引退から復帰するベテランF1ドライバーの役を演じるものとみられている。
F1イギリスGPはオーストリアGPに続くダブルヘッダーとして7月9日に決勝レースが行われる。