メルセデスのトト・ウォルフ代表とバルテリ・ボッタス、2019年F1日本GP
Courtesy Of Mercedes-Benz Grand Prix Ltd.

バルテリ・ボッタス、2025年メルセデスF1復帰―リザーブドライバーに就任

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バルテリ・ボッタスが2025年シーズンに先立ち、リザーブドライバーとして古巣メルセデスに復帰することが2024年12月19日、発表された。大部分のグランプリに帯同し、レギュラードライバーのジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリをサポートする。

35歳のフィンランド人ドライバーは2017年から2021年までの5シーズンに渡って、ルイス・ハミルトンのチームメイトとしてメルセデスで活躍。優勝10回、ポールポジション20回を獲得するなど、チームのコンストラクターズ選手権5連覇に大きく貢献した。

インタビューに応えるメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、2021年12月11日F1アブダビGPにてCourtesy Of Daimler AG

インタビューに応えるメルセデスのルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタス、2021年12月11日F1アブダビGPにて

しかしながら、ジョージ・ラッセルの昇格に伴い2022年にメルセデスを去り、アルファロメオ(現ザウバー)に移籍。初年度はランキング10位と健闘したが、その後は苦戦を強いられ、C44が競争力を欠いた2024年シーズンはノーポイントに終わった。

ザウバーが2025年に向けて、ニコ・ヒュルケンベルグとブラジル人ルーキーのガブリエル・ボルトレートと契約したことでシートを失ったボッタスは、メルセデスと交渉を重ねていた。

パドックに立つバルテリ・ボッタス(ザウバー)、2024年10月24日F1メキシコGPCourtesy Of Sauber Motorsport AG

パドックに立つバルテリ・ボッタス(ザウバー)、2024年10月24日F1メキシコGP

復帰についてボッタスは、メルセデスを「ホーム」と呼び「これ以上ないほど嬉しい」とコメント。「過去数年の困難にも拘らず、僕はまだF1に貢献できると信じている。幼少期から目指してきたモータースポーツの最高峰で、再びチームの目標達成に向けた役割を果たすことができるのは大きな喜びだ」と述べた。

メルセデスのトト・ウォルフ代表も歓迎のコメントを発表し、「おかえり、バルテリ! 君が戻ってきてくれて嬉しい。 レースドライバーとして以前に5年間在籍していた時の彼の影響と貢献は計り知れないものだった」と述べた。

「彼はグランプリで何度も優勝しただけでなく、5回にわたる選手権制覇においても重要な役割を果たしてくれた。また、彼の技術的なフィードバックと意見は、我々の成功に大きく貢献し、チームを前進させた」

「それだけでなく、彼は素晴らしい同僚でありチームメンバーでもあった。彼の辛口なユーモアのセンスと人当たりの良さは、ブラックリーとブリックスワースの全員から愛されていた」

「リザーブドライバーとしての役割において、それらの資質は、世界選手権で戦う上で非常に重要であり、また、コース上でのジョージとキミをサポートすることにもなるだろう」

ボッタスは来年、メルセデスのリザーブドライバーとして活動する傍ら、キャデラックが参戦を開始する2026年シーズンのF1グリッド復帰を目指し、その機会を模索していくことになる。