レッドブル・ホンダRB16とメルセデスW11。コンセプトが正反対の2台のマシンは、得意とするセクションも苦手コーナーも異なる。2020年のF1開幕前バルセロナテスト最終日は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンとメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスが最速を競い合う形で幕を閉じた。

タイムシートのトップに立ったのはボッタス。1000分の73秒という僅差でフェルスタッペンを2番手に抑えた。この日の2人のファステストラップを左右分割式で比較した非常に興味深いオンボード映像が公開されたので紹介したい。RB16は終始リードを保ち続けたが、最後の数百メートルで逆転を許した事が分かる。

RB16はトップスピードでW11を上回り、ホームストレートを先行して駆け抜け、先にターン1へとアプローチした。コーナーからの脱出時には既にコンマ2秒程度先行しているように見える。

フェルスタッペンはこのギャップを維持したまま第3セクターまで走行を続けるのだが、ターン14とターン15から構成される最終シケインで一気に逆転を許している。