レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは、2020年のF1バルセロナテストを総合2番手タイムで締め括ったものの、6日間のテストを振り返って「開幕戦に向けた準備は万全」と語る一方で「今はメルセデスは眼中にない」とも述べ、ライバルに対する相対的な競争力を気にする段階ではないと強調した。

フェルスタッペンは2月28日(金)のテスト最終日に午後の走行を担当。ランチブレイク後の最初の90分間では8ラップしか走行せず、ブレーキキャリパーに問題があった可能性が指摘されているが、セッション最終盤には精力的にパフォーマンスランに取り組み、この日の最速を記録したバルテリ・ボッタスよりも一段硬めのC4タイヤで1000分の73秒落ちの2番手タイムを刻んでみせた。

開幕に向けて準備万全、今はメルセデスは眼中にない

マックス・フェルスタッペン順位: 2位, 周回数: 45

2週間に渡る今回のテストを充実したものにできたし、メルボルンでの開幕戦に向けての準備はバッチリだ。計画していた事は全てこの6日間で終える事が出来た。これは本当に凄く重要なことだから僕としては満足してる。

何も文句はないけど、だからといって今後の仕事で手を抜いて良いわけじゃないし、完璧なマシンなんて存在しないんだから、改善の余地は常に存在している。ましてやシーズン開幕前の大切な時期だから、さらなる進化を目指して作業に取り組み続けなきゃならない。

僕もアレックス（アルボン）も何度かミスがあったけど、それについては何も心配していない。開幕戦でクルマの限界を見極めようとするよりは、テストで試した方が良いに決まってるからね。それに、良きにつけ悪しきにつけ、メルボルンで真実が分かるよりはマシだから。

予想通りメルセデスはかなり手強そうだけど、今は眼中にない。だって彼らが何をしているのか分からないんだから比較したってしょうがないわけで、今は自分たちのことに集中すべきなんだ。僕としてはペースはかなり良いと思ってるし、前向き形でスタートを切れたと思ってる。メルボルンで競争力を発揮したいね。

2020年のF1バルセロナテストはこれで全ての日程が終了した。チームはこの後、3月15日(日)に決勝レースが行われる開幕オーストラリアGPに向けた最終準備を進めていく。