フェラーリSF90でスパ・フランコルシャンを走行するシャルル・ルクレールcopyright Ferrari S.p.A.

エンジンブローで2度の赤旗、ルクレールが通算3度目のポール / F1ベルギーGP《予選》結果とダイジェスト

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2019年FIA F1世界選手権 第13戦ベルギーGP公式予選が、8月31日にスパ・フランコルシャンで行われ、スクーデリア・フェラーリのシャルル・ルクレールが1分42秒519を記録。オーストリアGP以来となる通算3度目のポールポジションを獲得した。

2番手はセバスチャン・ベッテル。0.748秒という大差でチームメイトに敗れ、ポールの座を許した。フェラーリは予選を含めた全セッションを完全制覇。跳馬は第2戦バーレーンGP以来となるフロントロー独占を飾った。

セカンドロウ3番手はメルセデスのルイス・ハミルトン。ベッテルには1000分の15秒届かなかった。4番手はバルテリ・ボッタス。週末を通してチームメイトを上回るラップを刻んでいたものの、重要な局面で全てをまとめ切れなかった。

ホンダエンジン勢は、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが5番手。前とのギャップはコンマ3秒と、フェラーリはおろか、メルセデスとやり合うまでには至らなかった。エンジン交換ペナルティで最後尾スタートが確定しているアレックス・アルボンは14番手でクルマを降りた。

トロロッソ・ホンダ勢はダブルQ1敗退に終わった。セッション最終盤の赤旗の影響でラストアタックが妨げられ、ピエール・ガスリーが16番手、ダニール・クビアトが18番手という結果だった。

ミッドフィールド最速はルノーのダニエル・リカルド。ニコ・ヒュルケンベルグを7番手に押さえて6番グリッドを手にした。”スパ・キング”と誉れ高いアルファロメオのキミ・ライコネンは8番手。肉離れの影響を全く感じさせないパフォーマンスを残した。

週末を通して中団上位を争ってきたレーシングポイントのセルジオ・ペレスが9番手。トップ10最後の枠にはハースのケビン・マグヌッセンが滑り込んだ。

土曜午後のスパは週末を通して最も暑くなった。決勝のスタートグリッドを決する争いは気温28.6℃、路面41.5℃、湿度39%のコンディションでスタート。公式タイヤサプライヤーのピレリはタイヤへの入力が高いスパに対して、最も硬いレンジ(C1~C3)のコンパウンドを投入。Q3進出者に追加提供されるコンパウンドはソフトタイヤが指定された。

予選Q1:2度の赤旗…エンジンブロー相次ぐ

エントリーした全20台で争われる予選第一ラウンドのQ1は、メルセデスの最新型フェーズ3エンジンへの疑念が再燃する事態となった。ウィリアムズのロバート・クビサが、エンジン全開のブランシモン(ターン17)手前の地点で後方から大量の白煙と炎を吐いてマシンストップ。セッションは赤旗中断となった。

初日FP2では、同じ最新メルセデスを積むレーシングポイントのセルジオ・ペレスが似たような状況に陥った。フェーズ3は主に信頼性向上に重きを置いたアップグレードだが、週末2度目のトラブルであるだけに、同スペックに起因する故障ではとの疑問の声が上がるのは必至。ウィリアムズはICE=内燃エンジンの故障であった事を公表した。

皮肉なことに、このアクシデントによって、ワークスメルセデスのルイス・ハミルトンは利を得る事となった。FP3で派手にクラッシュしたことで、Q1開始後もガレージ内で修復作業が行われていたが、レッドブラッグによる中断によってエキストラの作業時間を確保。無事にコースインして5番手タイムを刻んだ。

フェルスタッペンにはパワーロスの問題が再発。1セット目のアタックの際に、プーオン(ターン10・11)へのエントリーでエンジンパワーが失われたため、走行をアボートした。残された1ラップで進出に足るタイムを残す必要があったが、トラフィックを上手く掻い潜りながら見事3番手タイムを記録。Q2突破を果たした。

セッション終了直前には、アルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィがターン2手前で白煙を吐いてストップ。再び赤旗となり、セッションは再開されずそのまま終了となった。これによって多くのマシンの最終アタックが阻まれ、ガスリーは16番手、クビアトは18番手でノックアウトを喫した。

ノックアウト

  • ピエール・ガスリー
  • カルロス・サインツ
  • ダニール・クビアト
  • ジョージ・ラッセル
  • ロバート・クビサ

予選Q2:アルボンが14番手敗退

Q1が慌ただしかったのとは対照的に、5台が脱落し残る15台のマシンが挑んだQ2は静かに進行した。フェルスタッペンは1セット目で5番手。そのままガレージに留まり、唯一2セット目のアタックを行わなかった。

ロマン・グロージャンは100分の6秒差でチームメイトのケビン・マグヌッセンに敗れノックアウト。セルジオ・ペレスは2セット目で自己ベストを更新できなかったが、9番手でQ3進出を果たした。

アルボンは1回目のアタックの際、セクター1でフェルスタッペンを上回る速さを刻むも、Q3へ進出してしまうと、中古タイヤで最後尾からスタートしなければならなくなるため、その後は適当に流し14番手でマシンを降りた。

Q3進出の全10台は全てソフトタイヤでタイムを記録。明日の決勝では、上位10台全てが中古のソフトコンパウンドでスタートする。

ノックアウト

  • ロマン・グロージャン
  • ランド・ノリス
  • ランス・ストロール
  • アレックス・アルボン
  • アントニオ・ジョビナッツィ

予選Q3:ベッテルが立て続けにミス

トップ10グリッドを決する予選最終ラウンドのQ3では、1セット目のアタックを終えてルクレール、ハミルトン、ベッテル、ボッタス、フェルスタッペンの順。ベッテルはターン1のミスが響き、チームメイトからコンマ8秒遅れた。

ベッテルは第3セクターで大きく遅れ、最終アタックでも再びミスを犯したものの、ハミルトンを交わして2番手を確保。かろうじての最前列独占だった。

F1ベルギーグランプリ決勝レースは、日本時間9月1日(日)22時10分からスタート。1周7,004mのスパ・フランコルシャンを44周する事でチャンピオンシップを争う。

順位とタイム

Pos No Driver Team Q1 Q2 Q3 Laps
1 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1:43.587 1:42.938 1:42.519 16
2 5 セバスチャン・ベッテル フェラーリ 1:44.109 1:43.037 1:43.267 16
3 44 ルイス・ハミルトン メルセデス 1:45.260 1:43.592 1:43.282 18
4 77 バルテリ・ボッタス メルセデス 1:45.141 1:43.980 1:43.415 19
5 33 マックス・フェルスタッペン レッドブル・ホンダ 1:44.622 1:44.132 1:43.690 16
6 3 ダニエル・リカルド ルノー 1:45.560 1:44.103 1:44.257 17
7 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ルノー 1:45.899 1:44.549 1:44.542 16
8 7 キミ・ライコネン アルファロメオ 1:45.842 1:44.140 1:44.557 18
9 11 セルジオ・ペレス レーシングポイント 1:45.732 1:44.707 1:44.706 18
10 20 ケビン・マグヌッセン ハース・フェラーリ 1:45.839 1:44.738 1:45.086 18
11 8 ロマン・グロージャン ハース・フェラーリ 1:45.694 1:44.797 12
12 4 ランド・ノリス マクラーレン・ルノー 1:46.154 1:44.847 12
13 18 ランス・ストロール レーシングポイント 1:46.000 1:45.047 8
14 23 アレックス・アルボン レッドブル・ホンダ 1:45.528 1:45.799 8
15 99 アントニオ・ジョビナッツィ アルファロメオ 1:45.637 7
16 10 ピエール・ガスリー トロロッソ・ホンダ 1:46.435 5
17 55 カルロス・サインツ マクラーレン・ルノー 1:46.507 6
18 26 ダニール・クビアト トロロッソ・ホンダ 1:46.518 4
19 63 ジョージ・ラッセル ウィリアムズ・メルセデス 1:47.548 6
RT 88 ロバート・クビサ ウィリアムズ・メルセデス 2

コンディション

天気
晴れ
気温
28.6℃
路面温度
41.5℃

セッション概要

グランプリ名
F1ベルギーGP
セッション種別
予選
セッション開始日時

サーキット

名称
スパ・フランコルシャン
設立
1921年
全長
7004m
コーナー数
19
周回方向
時計回り

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