レーシングポイント、好タイム刻むも出火とエンジンカバー破損…原因は?/
レーシングポイントF1チームは、8月29日(金)に行われたF1第13戦ベルギーGP初日2回目のプラクティスで、セルジオ・ペレスが5番手、ランス・ストロール8番手タイムをマーク。ミッドフィールドのライバルを退け、高い競争力を見せつけた。
とは言え、何も問題がなかったわけではない。午前のFP1では、ケメルストレートを走行中にストロールのエンジンカバーが破損。コース上に大量のデブリが飛散し、バーチャル・セーフティーカーが導入された。
FP2のセッション残り5分では、ペレスがエキゾースト周りから火を吹きターン8でマシンストップ。レッドブラッグが振られ、セッションは定刻前にチェッカーフラッグとなった。またこのアクシデント直前には、ストロールがシート後方が焦げ臭いとの問題を報告。緊急ピットインを強いられていた。
二人は今週末、メルセデスのアップグレード版フェーズ3エンジンを使用しており、トラブルとの関係に注目が集まっている。オトマー・サフナウアー代表は、詳しいことは現在調査中だとしたうえで「油圧を失った事でエンジンが停止した」と明かした。
チームマネージャーを務めるアンディ・スティーブンソンによると、明日はストック済みの旧型使用済みエンジンに載せ替える予定との事で、現時点では、新たなエンジンを投入してグリッド降格を受ける事はなさそうだ。
レーシングポイント:F1ベルギーGP初日
セルジオ・ペレスFP2: 5位, FP1: 9位
今はまだ調査中だけど、2回目のフリー走行終盤に発生した問題は、油圧の低下によってエンジンが停止した事が原因だったようだ。残りの週末に影響がないことを祈るけど、ダメージの有無やエンジン交換の必要性については、まだわからない。
クルマは午前も午後も速さがあったし、新しく持ち込んだパーツは成果が出ていたし、トラブルが出るまではかなり順調だったんだけどね。明日までに改善しなきゃならないエリアは沢山あるけれど、僕としてはポジティブな感触を持っている。
ランス・ストロールFP2: 8位, FP1: 7位
今シーズンのセッションとしては堅実な金曜日だったし、前向きに捉えて良いんじゃないかな。今回のスパで期待していた通りに、クルマのペースは良く一貫性があった。シートの後方で発生した熱遮蔽の問題については今夜は詳しく調査する予定だけど、全体としてポジティブな手応えを得ている。
エンジンペナルティを受けなきゃならないのは残念だけど、やむを得ないよ。予選では出来る限りの事をやるつもりだけど、あくまでも重要なのは決勝に向けたマシンのセットアップだ。レースではポイント獲得のために、出来るだけ多くのマシンをオーバーテイクしなきゃね! 楽しみだし、良い週末になるって信じてる。
初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリ。強力なパワーユニットを武器に敵なしの速さを見せた。シャルル・ルクレールがトップタイムを刻み、セバスチャン・ベッテルが2番手に続いた。
2019年F1ベルギーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月31日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。