2019年仕様のトロロッソ・ホンダのレーシングスーツを着て笑顔を見せるピエール・ガスリー、ベルギーGP初日フリー走行にて
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ピエール・ガスリー、タイム追求せず「初のSTR14に慣れ親しむ事を優先」

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F1第13戦ベルギーGP初日プラクティスを、やや物足りない17番手という結果で締め括ったトロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは「初のSTR14に慣れ親しむ事を優先」して、トロロッソ復帰初日セッションに臨んだ事を明かした。

ガスリーはチームメイトのダニール・クビアトに対して、FP1で0.332秒遅れたものの、FP2では0.16秒とギャップを縮めてみせた。クビアトが馬力を向上させたスペック4エンジンを積んでいた事を考慮すれば、決して悪いラップタイムではなく、悲観的になる必要はない。

ガスリーにとっては不本意ながらも、半年ぶりのトロロッソ。チーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズは「またピエールと仕事ができて嬉しい」と語り、初日のプログラムについて次のように説明した。

「彼とは昨年、密接に連携して仕事をしていたから、彼がかなり速いドライバーだという事は分かっている。とは言え、彼が前回我々と走らせたマシンと今日のマシンは完全に別物だ。だから今日の一番の目標は、シートフィッティングをあわせ込みつつ、STR14のバランスに慣れてもらう事にあった」

「つまり、今日はパフォーマンスランを少なめにして、セットアップに慣れてもらうための基礎的なラップに集中して取り組んだという事だ。彼がこのマシンに何を求めているのか、上手く把握できたと思う」

タイム追求せず「初のSTR14に慣れ親しむ事を優先」

ピエール・ガスリーFP2: 17位, FP1: 18位

今日はチームと一緒に慌ただしく過ごした1日だった。新しい手順やクルマの挙動を全て学んで、クルマに慣れるために努力を重ねた。このエンジニアグループと仕事をするのは今回が初めてだったし、やるべき仕事が山積みだった。

とは言え、チームが上手くプランニングしてくれたから、1周を走る毎にクルマに慣れていけたし、一日を通してステップアップ出来たと思う。マシンのペースは微妙だから、競争力を上げるために、明日に向けての方向性を見定めて作業に取り組む必要がある。

今週末は複数のドライバーがペナルティを受けるから、日曜のレースのために素晴らしいレースカーを準備しなきゃならない。


初日をトップで締め括ったのはスクーデリア・フェラーリ。強力なパワーユニットを武器に敵なしの速さを見せた。シャルル・ルクレールがトップタイムを刻み、セバスチャン・ベッテルが2番手に続いた。

2019年F1ベルギーグランプリ3回目のフリー走行は、日本時間8月31日(土)19時から20時まで、公式予選は同22時から1時間に渡ってスパ・フランコルシャンで開催される。

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